練習のお献立

2010.02.10 00:07  レッスンの周辺

 レッスンに通っていて最近何となく感じているのは、「このままでいいのだろうか」、という漠然とした不安です。

 いえ、師匠の教え方に問題があるわけではなく、きちんと教えて頂いていることには変わりありません。でも鈴木の教本+カイザーだけではすこし不安を感じていることも事実です。

 たとえば、ポジション移動。

 4巻に入ってからも、教本では所々にポジション移動が出てくるのでその都度きちんと弾けるように練習し、レッスンでも教えていただいています。ですからその特定部分については何とか弾けるようになりますが、すぐに応用できるかといえば???です。本当は別メニューでポジション移動と3ポジ〜をやるべきなのでしょう。

 たとえばカイザー。

 カイザーはいろんな弾き方で弾くように指定されていますが、これまでのところ、カイザーの使い方は「いかに正しい指使いで正しい音程を弾くか」で一つ一つ音を切って(デタッシュで)弾いています。たまにスラーをつけたりしますが、師匠は「スラーもスタッカートも対して重要でないのでかまいません。」とおっしゃっています。これ、ちょっともったいない気がします。

 もちろん師匠には師匠の考え方がおありなので、こちらからあれこれ言うつもりはありません。というか、「カイザーを使い始めてから音程が良くなっている」、と時々ほめていただいていますので、所期の練習効果は出てきているのだと思います。多分師匠としては基本的な指の型を固めようとしているのに違いありません。まあ、現実は遠いのですけど。

 であるとすれば、レッスンでやる教本とカイザー以外にもすこしづつ自分で何かしら練習メニューを組んで、毎日5分でも10分でもやっていった方が良さそうです。そういえばスケールもまともにやっていません・・・。

 もっとも、毎日それほど練習時間がとれるとは限りませんので、あれもこれも手を出すわけにも行かないのも事実です。

 これまで練習できる日は大体1時間から1時間半くらい練習していますが、カイザーと曲と半分づつくらい。あとは以前に弾いた曲をたまに弾いてみる、という感じです。

 このうち、自己練習をたとえば10〜15分まわすとすれば、どういうメニューがいいのでしょうね。パターン化すべく少し考えて見たいと思います。

 主として
(1)ポジション移動(とりあえず3ポジ)
(2)スケール
(3)スタッカート、スラー(カイザーの復習?)
(4)重音
をやらないと駄目でしょうね、うーん、いい知恵ないでしょうか。皆さんの練習メニュー、伺ってみたいです。

 あ、ありるまさんのところでアンケートをお願いすればいいか(笑)>>>ありるまさん、どうでしょうか??

タグ : 練習 スケール ポジション移動 カイザー

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#49-2 ザイツの2番

2010.02.07 00:28  レッスン日記

○ザイツ 協奏曲第2番 第3楽章

 先週に引き続きザイツです。

 えー、先週のレッスンで指摘された、(1)軽やかに弾くこと、(2)ポジション移動した際の音程、(3)重音の響かせ方、を中心に練習してきました。

 でもですね、先日も書いたとおり、この曲弾いていて面白いので練習になりません。本当は部分部分できちんと練習すべきなのですが弾き始めるととつい通してしまい、3回くらい弾くと満足しておしまい、これでは上達しません。

 で、今回の指摘は、まずほとんど恒例と化したスタッカート。

 出だしのレーソッ、のところスタッカートは2音目だけなので、きちんと響かせること。またその次のミーラのところを3の指一本で押さえるところはなんとなく音程が不安定なのでこの際、1ポジに降りてくるのを早めてラの音を開放弦で取っているうちに降りてくるように変更です。このようにすれば無理に3の指でA線とD線を押さえなくてよくなるので、格段に音程は安定します。が、一旦練習してきた指使いを変えると上手くいかないのはいつもどおりで、まあ、結局「指使いどちらでもいいですよ。」ということでうやむやのうちになりました。
2Seitz2theme.jpg

 ちなみに師匠に2弦を同時に押さえるときのポイントをお聞きしましたが、「これ、個人個人によって全然違うので自分で色々やってみて、一番具合のいいところを探してください。一発でおさえられるように工夫できるといいですね。女性で指が細いと苦労します。あと、指がつぶれてしまわないように。つぶれてしまうと次の音が弾きにくいです。」とのこと。一度師匠にお手本を見せてもらいましたが、細い指なのに上手く押さえています。この辺はこれからも工夫していくしかないようですね。

 先週教わった重音が連続するところ。練習の成果もあって一応一発でちゃんと音が出ていたようで特段コメントなし。いえ、雑音交じりで思い切り野蛮な弾き方ですが一応音は出ていた、という感じでしょうか。

 後の指摘は音程。カイザーでも言われましたが音程が狂ったら弾きながら修正するよう努力すること。長い音や繰り返し出てくる音はできるだけ間違った音が鳴っている時間を減らすようにすること、との指摘です。

 これ、わかっちゃいるのですが実際はなかなか出来にくいですね。第一、音がずれているのはわかっても、どちらにどれくらいずれているのか、瞬時に判断出来ません。師匠は、「あとはもう経験ですから・・・」、とおっしゃいますけど。

 ページかわってアルペジオの連続の部分。ここは最後の1音だけA線なのできちんと移弦すること。指は置けているが、D線を弾く体勢のままA線を弾いているので音がおかしい。
seitz2arpegio.jpg

 また、E線からおりてくるところ。ここも移弦が伴いますがこのとき例によって指をバタバタしない。置いた指を離していくだけでいい、とのご指摘です。いえ、よく判っています。が、こういうスピードが出るところではついつい指を置きなおしてしまうんですね。これはピアノの影響もさることながら、指を最初から正しい音程に置けないから音がなる直前に指を正しい位置に微調整する、という癖かもしれません。

 師匠に指摘されてゆっくり弾くとまあそこそこ直るのですが、やはりインテンポに戻すとちょっと苦しいところです。

 スタッカートで上がったり下がったりのブリランテのところ。ここは強弱記号が付いていて徐々にppからffに上がるのですが、そこは難しいですね。というところで適当にアクセントをつけて弾くと、師匠はわらっています。「音程はばっちりですね。ちょっとドの音が高いかな。強弱は、まあいいでしょう。それなりにきれいに弾けています。」ということ(笑)。seitz2brillante.jpg


 例の3音の重音もちゃんと響かせて無事終了。最後にジャーンとやるところは弓をまっすぐ引っ張ること、との注意です。

 もう一度全体を通す前に師匠から「音をよく聞いて、間違えたら修正する努力をしましょう。あと、テンポが速いのでもうちょっとゆっくりと」と指示され、少しゆっくり弾きなおします。

 やっぱりあちこちで突っかかったりしますが、終わって師匠がひとこと。「まあ、いいでしょう。この曲これで終わりにしましょうか。もうちょっと丁寧に弾けるといいですね。でも音もきれいなので全体的によい出来です。あとはすべての音が響いて、抜け落ちないように注意ましょう。次の曲でも同じように注意してやってください。」

 え、終わってしまうの?と思いましたが、まあ今のところこれ以上やってもあまり進歩が期待できない、ということでしょうからとりあえずこの曲、終了となりました。

 今回のレッスンではカイザーを2回、ザイツを2回弾きました。その間に指摘をうけつつ直していったのですが、かなり丁寧にやったためか時間切れで、次の曲の譜読みは出来ませんでした。

 一曲が長くなったせいもありますが、次の曲の譜読みはやれず、「次、ザイツの5番1楽章見てきてくださいね。」ということでおしまいになりました。

 本当にいいのかな、とちょっと不安ですが、まあいいか。とても終わると思っていなかったので次の5番の譜読みはまだ全然手をつけていませんが、次のレッスンまでに変な癖が付かないよう、慎重に譜読みしてこようと思います。

レッスンの記録
第49回 2010.01.23
・カイザー7番(再)
・1.ザイツ 第2番第3楽章

タグ : 鈴木第4巻 ザイツ第2番第3楽章

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#49-1 カイザー7番と和音

2010.02.07 00:01  レッスン日記

レッスン日記 第49回目 その1
2010.01.23 

 一月も後半に入ってきてなんとなく仕事もちょっとバタバタしている毎日。あまり練習できないまま一週間がたってしまいました。いえ、練習時間はまあそこそこ取れたのですが、なんとなく進歩がない一週間です。

 週末になってまた寒さが戻ってきた快晴の土曜日。ちょっと元気がないままレッスンに突入しました。

 本日のお題はカイザーの7番とザイツの2番第3楽章です。まあいずれも上がりにはなりそうもないので気楽に弾きはじめます。まずはカイザー7番。

○カイザー 7番

 この曲は前の6番と違って(笑)随分響きが美しい曲です。曲の大部分が分散和音で構成されているので、5度の音程があちこちに出てきます。
 
 ヴァイオリンの調弦でおなじみですが、各弦はちょうど5度づつ離れているので、和音の連続する2音を指一本で押さえることになります。まあ、その練習にもなる、ということですが、これ結構面倒です。一番の問題は楽譜を見ただけで、ぱっと5度離れているかどうかわからない、ということ。実際に弾いてみて「あ、一本でいけた。」と言うことになってしまいます。これの対策としては、あらかじめ楽譜に指番号を書いておくことですが、これはとてもみっともないので何回か弾いて覚えてしまう他ありません。

 もう一つは、この曲の最後の部分。重音が並んでいます。これ一つづつ弾くのはそれほど大変ではありませんが、さっと重音を弾く体制に指を持っていけない、また、無理して持っていっても指がねじれたり弦をまたいだりしますから、位置が不安定でおっつけ音もにごりがちです。

 ということもあって、まあ、あまり出来はよくありません。

 師匠の指摘も同じです。分散和音で上がったり下がったりするので、1小節の中で響きがにごったりするのはきちんと和音を理解していないから。和音の響きが聞こえるようにゆっくり練習しましょう、とのこと。6番と較べると和音の長さが違って、殆どの場合1小節単位で同じ和音になっているので、6番よりは音がとりやすいです。

 細かい臨時記号の見落としや指の位置を修正しておしまい。重音のところはゆっくり、ゆっくり弾いて特段のコメントはありませんでした。

 あと、移弦。これは後のザイツでも言われたのですが、単に腕を上げたり下げたりするだけでなくきちんと各弦をねらった角度に切り替えること。なあなあでやっています、との指摘でした。うーん、移弦って永遠のテーマですね。カチッカチッと切り替えられればいいのですが、あまり勢いが付いてしまうと隣の弦を触りそうなのでおっかなびっくりやっているのがバレバレです。

 師匠から「和音を聞いてください。あの、ピアノありましたっけ?」と訊かれましたが、あの、狭い借家暮らしなのでとっくの昔にピアノはありません。ヴァイオリンの和音を聞くために電子ピアノ買うか〜うーん。

 ともあれ、いろいろ指摘を受けながらもう一度弾きました。

 結果は最初に弾いたときよりもぐっとよくなりましたが、やっぱりもっとゆっくり、じっくり音を聞きながらもう一週間やることになりました。

 実はレッスンでは師匠の前でいい感じに緊張していたためか、めずらしく家で練習してきたよりも2割増しぐらい出来がよかったのですが、まあ当然です。というか、分散和音ですからゆったり弾くとなかなか美しい響きがするのでもうちょっときれいに弾きたいですね、この曲。

 でもこの曲、作曲が下手なのか折角の響きがわざわざ台無しになるような箇所が何カ所かあるのはちょっと残念です。

(つづく)

タグ : カイザー 7番

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ザイツはなぜおもしろいか その2:実践編

2010.02.06 00:13  レッスンの周辺

さて、そんなザイツの学生協奏曲ですが、それでも弾いていておもしろいのは、なんといっても曲想がダイナミックに変わるからでしょう。これまでのメヌエットをはじめとする舞曲などでも第1部と第2部では転調したり曲想が変わったりしましたが、細かく変わることはありませんでした。

 そしてこれまでのバロックの曲とは違い、19世紀の作品であることもあって、思い切りヴァイオリンらしく歌わせることが出来るからです。歌を歌っているように、感情にあわせてすこし表情豊かに弾ける訳ですから、自分が名ヴァイオリニストになった気分が味わえます。この辺が「ザイツは楽しい」の理由だと思います。

 では第2番の第3楽章。まず出だしの主題提示。師匠から散々言われていたとおり、軽く飛び跳ねる様に始まります。ト長調ですからもともと明るい感じなのですが、特にこの主題部分はスタッカートの付け方がちょっとおもしろく、躍動感が出るようになっています。アウフタクトの4小節ですが、ちょっとモーツアルト的な主題はスラーあり、スタッカートあり、前打音あり、テヌートありと単純な中にもこれまでやった技法の総復習の感じがあります。
2Seitz2theme.jpg

 なお、スタッカート。これまでは弓をしっかり止めて音を切る、という弾き方でしたがこれでは綺麗に響かないので、弓を軽くはねさせて音を切る弾き方になります。師匠何も言いませんでしたが、こう弾かないと駄目だというのは譜面面みても明らかですね。

 主題が繰り返された後、シシと二音続けたあと山場の重音にさしかかります。このシシ。この曲の中では何度もフレーズをつなぐ役割を果たしていますが、同じように弾くとつまらないので、いろいろ考えて表情をつけることになります。この辺の「自分で考えて歌う」ところがまずおもしろさの一つでしょう。これまで同じような音型で「すこし表情を変えて弾きましょう」と指摘されることもありましたが、この曲では何カ所も出てきます。ぜーんぶ違った弾き方をする必要はありませんが、さらっと弾いたり、粘って歌ったりと工夫のしがいがあるところです。
seitz2bb 1

 まあ、ここは重音がメインなので導入のシシはさらっと弾きました。その直後に出てくるラーラの一オクターブの飛躍。きちんと音が合っていないと悲惨ですけど、幾分伸びやかに響かせるといいかもしれません。

 そして重音。音が重なって厚みがでてハイライトには間違い無いのですが、ここはギシギシやると重くなってしまうのでむしろ軽く弾き飛ばす感じでしょうか。いずれも八分音符ですが前半はスラー、後半はスタッカートです。前半は優雅に、後半は軽くはずませて弾ければ・・・言うことありません。実際はもう弾くだけで必死なので結局はギシギシとなってしまいますが、気持ちは別です(笑)。メロディラインは、みふぁそふぁみ  れみふぁみれ と三重和音をはさんで対になっています。
1seitz 2stop2

 次のソロの箇所、レのオクターブを軽くはじいた後、再度主題が提示されます。軽く展開された後は伴奏にうつります。ここ、指定は最初と同じグラジオーソですが、最初を軽く弾いたのなら少しゆったりと弾いてもいいかもしれませんね。seitz2solo1.jpg



 ピアノのパートが勇ましく鳴ったあと、ふたたびソロ。例によってシシで入っていきますが、この辺がもう協奏曲の世界そのものですね。seitz2solo2.jpg


 ここのシシ、スタッカートではありませんので、最初の一音は何となく頼りなげに、でも3音目のシはテヌートでエスプレッシーボですから、思い切り浪花節の様に弾いてしまいます(笑)。ここは自己陶酔の世界なので出来れば個性的なヴァイオリニスト、えっと、最近だとうーん、ギトリス(笑)にでもなったつもりで思い切って弾きます。おすすめは、そうですね、エルマン(爆)。一世一代のソロですからもう、たっぷりと感情を込めて弾きましょう(笑)。
seitz24.jpg
 つぎのエスプレッシーボ・エ・トランキッロ。「感情をこめて、しっとりと」、ということですから本当にゆったりと、たっぷりに弾いていきます。途中、フレーズの接続詞、シシの連続音をどう弾くか、腕の見せ所です。途中の強弱の指定はありますが、全体として大胆に最後のffにむけて盛り上げていく感じでしょうか。そしてそのピークでテヌートで盛り上がり、リタルダンドです。ここは少し早めにテヌートで最高音から降りてくるところからガクッとスピードを落とします。ちょうどメンゲルベルグのようにやるといいでしょう。

 いやですね、こういう嫌みな弾き方。でもやっている方はもう楽しくて仕方ありません。19世紀風に大きく崩して弾きましょう。なに、ザイツってその当時の人ですから、遠慮することありません。きっと大胆にフレージングつけて弾いていたのに違いないのです。

 ページがかわってアテンポに戻ってここからは音程とスラーです。アルペジオがどたばたしないように綺麗に響かせるように、そしてフレーズの切れ目はたっぷりとタメをとって弾いていきます。走りたくなる気持ちをぐっと抑えてインテンポ・・・の筈ですが、単純に2回繰り返すのでそこはまあ、すこーしテンポを上げないと聞いていてだれますね。指定はピアノですが、これもまあ、最初はともかく、すこーしディナミークを上げましょう。ただし、次のブリランテのところがながーい上り坂(pp→ff)なので、あまり音量を上げてしまうと次が困ります。まあ、程度問題ですけど。seitz2arpegio.jpg

seitz2brillante.jpg

 で、ブリランテ。十六分音符で刻んでいくので音がびっこにならないように、軽くやっていきます。だんだん音量を上げていくのはいいのですが、結構長いフレーズでずーっとやっていくのはしんどいので適当にアクセント、特にE線のドやシといった最高音にアクセントをつけるように強弱をマメにつけてごまかしましょう。途中一箇所ディミニュエンドがありますが、見なかったことにしてガンガン弾きます(笑)

 しかし、アテンポのところのアルペジオといいこのブリランテのところといい、結構「弾いてみたい」というキモを押さえているのはいいのですが、単純な繰り返しなのはちょっと寂しいですね。たとえばブリランテのところ、同じ音型でも前半をアルペジオにしてみるとかするともうちょっと変化があっていいかもしれません。あ、練習するとき16分音符を刻むのが面倒だったのでずっとアルペジオで弾いていたのは私です(笑)
1Seitz 3stop1

 そしてリゾルートの三重音。最初は2弦+1弦で弾いてゆったり響かせていたのですが、一気に3弦ならしてジャン、ジャンとやります。最初のうちはかなか綺麗に響きが残せませんが、力を込めてジャンと弾くのは気持ちがいいものです。(ちゃんと鳴れば、の話ですが)
seitz2recreation.jpg
 そして主題再現部。ここは曲の始めと同じく軽く弾いてピウ・モッソにつなげます。最後の方はお名残惜しいのでゆったり響かせてもいい感じですね。だからテヌートが付いていると思いますし、ついでにすこしリタルダンドもかけてしまって、次の忙しいフィナーレに突入する準備をしましょう。

 あとはまあ、どたどたと弾いてフィナーレです。この16分音符の刻み、もうちょっと遊びがあってもいいと思うのですが、簡単な音型で効果を出すのにはこれぐらいでちょうどいいのかもしれません。

 で、フィナーレ。重音を響かせていきます。八分休符が入っていますが、気にすることありません。もうちょっとでお仕舞いなのですから、休符は十分とってもいいと思います。最後ですからしっかりと「えんやこらせ」、と決めましょう(笑)
seitz2finale.jpg

 ということで、この曲、遊びどころ満載なんですね。まあ、技術的に全部出来るわけはありませんけど、気持ちとしては19世紀のロマン派(?)の曲ですから思い切りロマンチックに「こんな感じで弾いてみたい」というのがあってもいいと思いますし、何となくそれが出来そうな曲になっていて、その遊びの要素が入る余裕こそが「ザイツって弾いていて楽しいでしょう」という理由ではないでしょうか。

 ともあれ、実際にこんな風に極端に表情をつけて弾いてしまうと、多分しかられるかもしれません。でも、「こういう風に弾いてみたい」という感じが伝わる弾き方だってありだと思います。

 もっとも、実際には譜面を追っかけるだけでほとんど精一杯なのでそんなことにはまずならない上に、レッスンで弾いてみるとあちこちボロが出て、師匠もちょっと渋〜い顔だったりするのですけど(笑)。

タグ : 鈴木第4巻 ザイツ協奏曲第2番 第3楽章

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ザイツはなぜおもしろいのか その1

2010.02.03 00:23  レッスンの周辺

 この間から始まったザイツの協奏曲。鈴木の教本では残念ながら全曲を弾くことは無いのですが、第2番の第3楽章、第5番の第1楽章と第3楽章の3曲が続いています。師匠は折に触れて「ザイツは弾いていて楽しいでしょう。」おっしゃいますし、確かに楽しいのですが、では一体どこが楽しいのでしょうか。

 これは暇つぶしに考えて見た「一体ザイツはなぜ面白いのか」です。(駄記事の予感濃厚です・・・)

 ところで、ザイツってヴァイオリンを弾いている人は知っていますけど、クラッシック音楽を聴いている人の中でもまあ、相当詳しい人でも知らない人がほとんどでしょう。(私もヴァイオリン弾くまで知りませんでした。)

 ウィキペディアを見ても、作曲家というよりヴァイオリニストとして有名な様で、要はドイツのヴァイオリニストでソリストとしてはそれほど名前が残っていないけれど、各地のオケで活躍。注目に値するのはバイロイトのコンマスをやったこと、くらいでしょうか。あ、あと生徒にマレーネ・ディートリッヒがいたとか。へぇ〜、うらやましい。ザイツの孫弟子になりたかった(笑)。

 でも学生協奏曲5曲は残っており、そのおかげ(というか、それらの曲を取り上げたヴァイオリン教本のおかげ)でヴァイオリニストの卵たちには広く知られている訳です。自分で弾いていて言うのもなんですけど、鈴木教本でいくと3巻と比べてこのザイツが登場する4巻はぐっと一段難しくなっており、このザイツでようやく本格的なヴァイオリン曲を弾いている感じがします。あ、バッハの無伴奏はおもしろかったですけど(笑)。

 ちなみに「学生協奏曲」の「学生」というのはちょっと訳がしっくり来ません。Schulerkonzertなので、厳密には「学習者」でしょうね。学生というとどうしても学校のイメージが強いので違和感があるわけです。まあ、どうでもいい話ですが。

 まあなんと言っても「協奏曲」なのです。実際はオケではなくピアノ伴奏ですけれど、初めて協奏曲に取り組むとなると小さい頃からヴァイオリンを始めた子供にとっては確かに誇らしげに感じるでしょう。特に鈴木だと3巻で出てくるのはほとんどブーレとガヴォットと言った舞曲ですから、その差は見かけよりかなり大きいものです。

 それに3巻と比べても、単楽章とはいえぐっと曲が長くなり、楽譜面も黒くなっています。これだけでも何となく本格的では無いですか(笑)大体鈴木の教本って難易度が上がる具合がよくわかりません。1巻→2巻、そして2巻→3巻では巻数が進むにつれ一瞬逆に難易度が下がるような感じですが、ここに来て一気に難しくなっています。

 そしてザイツの協奏曲第2番の第3楽章。改訂された鈴木の4巻ではポジション移動も想定され、ひそかに2ポジもはいっていますが、基本的に第1ポジションだけでも弾けます。このことにより、これまでずっと1ポジで弾いてきた練習曲の総まとめのような位置づけになっていると言えます。

 もっとも、新しい技法としては重音。これ、鈴木の教本ではこれまでほとんど出てきていませんでしたのでここで初めて本格的に苦労することになります。特に第5番の第3楽章では二十数小節にもわたり重音の三連符が続いており、これ、本当に大変そうです。そのほか、6音に渡る長いスラーも3巻の最後のブーレ以外には出てこなかったので、ここで弓が足りなくなったり綺麗に響かせられなかったりと苦労することになります。

 ちなみにザイツの2番、パールマンの録音がありますね。伴奏が無理やりオケになっているのがちょっと残念ですけど。

(つづく)

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