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シャーロック・ホームズのストラディヴァリウス

2012.11.11 22:59  credenzaの本棚

2012.11.11

アフリカの某国に来て3か月。久しぶりにロンドンに出張に出かけました。

ロンドン・ベーカー街221bにあるシャーロック・ホームズ博物館にはホームズの書斎が再現されています。

もちろん、彼が楽しんで弾いたヴァイオリンも。これ、トテナムコートのユダヤ人楽器商からわずか55シリングで買い取った掘り出し物です。

でも、このヴァイオリン、よーく見ると4弦すべてにアジャスターが・・・まるで初心者の様です。

『緋色の研究』でワトソン博士が数え上げたホームズの評価のうち、音楽については「ヴァイオリンに長けている」とありますが、本当はどうだったのでしょうか?

「初歩だよ、ワトソン君!」

DSCN1910s.jpg


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偉大なるヴァイオリニストたち

2012.07.01 08:59  credenzaの本棚

2012.07.01

 ヴァイオリンケースのふたを開けない日はあっても、通勤途中で本屋に寄らない日は・・・たまにはあります(笑)。

 ともあれ、大型書店で巡回するコーナーは大抵決まっているのですが、音楽書のコーナーも当然入っています。

 最近見つけたのがこれ。

 偉大なるヴァイオリニストたち―クライスラーからクレーメルへの系譜

偉大なるヴァイオリニストたち―クライスラーからクレーメルへの系譜―全50人の演奏CD-ROM付き偉大なるヴァイオリニストたち―クライスラーからクレーメルへの系譜―全50人の演奏CD-ROM付き
(2012/06/24)
ジャン=ミシェル・モルク

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 例によって、有名どころのヴァイオリニストの系譜が並んでいて、ちょっとしたエピソードを纏めた本です。著者はフランスの評論家で、あちらのレコード雑誌、Diapasonなどでよく名前を見かけました。

 フランス人の特徴なのか、本文の記述は簡にして要を得た、というと聞こえがいいですがちょっとさっぱりしすぎで、物足りない感じすら受けます。でも各記事の末尾に使用していた楽器が明記されており、それがその後誰に渡ったのか、まで書いてあるところが新鮮です。

 例えばハイフェッツのところではストラディヴァリが並んだ最後に「ガルネリ・デル・ジュス(1742年 ex-ダヴィッド)」とあって、1922年に購入され、生涯ほとんどこの楽器を愛用した、と有ります。また、あるファンからこの楽器の音を褒められたハイフェッツは耳を近づけて「ああ、そうですか?何も聞こえませんよ。」と応じた、とのエピソードまで紹介されています。で、現在はある美術館にあるとか。

 と言う具合に、楽しめます。

 でもこのちょっと高い本(3000円近くします)の最大の特徴はその付録(?)です。CDが着いている音楽書は多いのですが、この本についているそれはCDーROM。これに本文に登場する50人の演奏がMP3ファイルでずらっと入っています。

 中には廃盤になっている音源も多いので、実際に昔のヴァイオリニストの音が確認できるのは便利です。まあ、MP3ですのでそれほど音質がよいわけではありませんが、十分です。(古いところの録音は大抵この本にも出てくるCDで持っていますが、それと比べると流石に音質は落ちます。)

 リンク先にもあるCredenzaの本棚にも並べてありますが、いずれも絶版になっていたりと入手が難しいのですが(この本

増補版 ヴァイオリニスト33--名演奏家を聴く増補版 ヴァイオリニスト33--名演奏家を聴く
(2009/10/09)
渡辺 和彦

商品詳細を見る

は現役ですが、ちょっと・・・)、そんな中でこの本は上に書いたとおり少し殺風景ではありますが辞書代わりにちらほら見るのに使えそうです。

タグ : 名ヴァイオリニスト

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ヴァイオリニスト・ランキング

2012.04.02 00:06  credenzaの本棚

台風のような大荒れになった土曜日。

 いつものようにレッスンに出かけた後、飲みに行く前に久しぶりに某ヤ〇ハに立ち寄りました。

 あれこれ楽譜など眺め(どうせ大抵の曲は急には弾けないので眺めるだけです。)、ぶらぶらしていると雑誌売り場でMostly Classicを見つけました。

MOSTLY CLASSIC (モーストリー・クラシック) 2012年 05月号 [雑誌]MOSTLY CLASSIC (モーストリー・クラシック) 2012年 05月号 [雑誌]
(2012/03/19)
不明

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 この類の雑誌、あんまり買うことは無いのですが、5月号はヴァイオリニスト特集です。曰く、「最新格付け! 世界の名ヴァイオリニスト」。

 最近流行の格付けですから、AAAとかAA+とかあるのかと思ったら、単に音楽評論家による投票で順位をつけただけのようですが、ついつい買ってしまいました。

 ちなみに「総合ランキング」と「現役ランキング」に分かれていて、表紙をご覧のとおり、総合ランキングではオイストラフ、ハイフェッツ、クライスラー、グリュミオーと続き、現役ランキングのトップはクレーメル、その次がムター、ハーン・・・と続きます。

 まあ、好き嫌いによるところも多いのであまり参考にならないかも知れませんが、「現役」トップのクレーメルは「総合」だとなんと8位です。うーん、そんなものでしょうかね。弦楽器が昔より盛んになって裾野が広がり、技術だって格段に進歩しているとはいえ、やっぱり往年の大家の方が上なんでしょうか。

 ついでに「総合」の方にはサラサーテにヨアヒムなんてのも入っていますが、真面目にレコード聴いたんでしょうか?サラサーテはともかく、ヨアヒムのレコードなんて、まあ、立派といえば立派ですがあれで彼の技巧を云々するのはちょっとヨアヒムにお気の毒な感じがしますし、それならイザイが入っていないのは不思議です。

 あ、シゲティ先生は上位入賞です。

 結構笑えるのが、「シゲティの思い出」というコラム。「あなたの演奏は、音があまり綺麗ではないと思う。」と訊かれたシゲティ先生。答えが振るっています。

 「ははははは、君、僕はハイフェッツじゃないからね。技巧もないし音も悪いさ。」

 だって。わかってるんじゃない。あの世評の高いヴァンガードの無伴奏なんて・・・(以下自粛)

 ともあれ、この号、ちょっと楽しめました。

 でも、巻頭で対談やっている某評論家にはこんなご著書もありますね。以前本棚にも入れておきましたが、うーん。

増補版 ヴァイオリニスト33--名演奏家を聴く増補版 ヴァイオリニスト33--名演奏家を聴く
(2009/10/09)
渡辺 和彦

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タグ : Mostly Classic 名ヴァイオリニスト

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ドッペルを聴く・・・その前に

2011.04.13 01:00  credenzaの本棚

ドッペルを聴く・・・そのまえに

 というわけで、レッスン日記に書いたとおり、無事(?)半年振りに鈴木の4巻最後のドッペルに戻ることになりました。

 バッハの2つのヴァイオリンのための協奏曲、BWV1043、通称「ドッペルコンチェルト」。「ドッペル」とはドイツ語で「ダブル」とか「ダブる」とか言う意味です。

 そういえばアーモール(作曲はイタリア人のヴィヴァルディなのに?)といい、これといい、なんでドイツ語なんでしょうね。ちなみに、動詞で「ドッペる」というのは、「落第する、留年する」と言う意味です。同じ学年をもう一度やることから、「ドッペる」。ま、旧制高校の頃の学生用語ですけど。

 と言うことで、二つの楽器が絡む協奏曲はみーんな「ドッペルコンチェルト」といえますが、普通「ドッペル」と呼ばれるのはバッハのこれ。それとブラームスの「ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲」でしょうか。でも大抵ドッペルというとバッハの1043を指すのはなぜでしょうか。どうでもいいですけど。

 鈴木4巻で出てくるのは第1楽章の第2ヴァイオリンのパートです。5巻の最後には今度は第1ヴァイオリンのパートが出てきます。つまり、5巻終了時点でいずれのパートも(原則として)弾けるようになり、二重録音すれば一人でドッペルの第1楽章が弾ける、ということになります(笑)。というか、実際、二重録音によるCDもでていますから、あながちおかしなことではありません。

 この曲、1~3楽章、いずれをとってもきれいな曲ですが、第3楽章はちょっと高いポジションが出てくる(はず)のですぐに弾けそうにはありません。とはいうものの、あの美しい2楽章が教本に出てこない(?)のはちょっと不思議です。ヴィヴァルディなんかやめてこっちを採用すればいいのに。そういえば、ドッペル、篠崎教本にも「新しい~(白本)」にも出てきませんね、これもちょっと不思議といえば不思議です。
 
 2つのヴァイオリンのための~ということは、取りも直さず、それぞれのパートだけでは完全な音楽にはならない、つまりこれまでのモノフォニックな曲想からいきなりポリフォニックな曲になるわけなので、そのあたりが本当は難しいところです。

 平たく言えば、いったい自分の弾いているパートが相手のパートとどう絡んでいるかわからないと弾きづらい、ということになります。(もっとも、ひとつのパートの中にも複数の旋律がながれているわけではありますが、教本の第2ヴァイオリンのパートだけ見ていると「なんでここはこうなっているのだ?」と疑問に思うところもちらほらあるわけです。)まあ、この曲、よーく楽譜を見るとどちらかが大変なときはもう一方のパートは比較的易しくなっているので、1Vnと2Vnの掛け合いでどちらが表に出てくるのかは一目瞭然なのですけど。

 というかですね、1Vnと2vnがそれぞれソロを弾く個所があり、相手が何をどう弾いているか判らないとどこでどう入っていいか判りにくいです。

 ちなみに、この曲、レッスンでは先生と合奏しておしまい、というケースが多いのではないでしょうか。となると、第2ヴァイオリンの楽譜だけを見て練習していていもなかなかイメージがつかめませんし、「入り」の位置を確認する必要もあります。

 というわけで、教本のピアノ譜をながめたり、ポケットスコアを眺めながらCDを聴かないと一体全体自分がどこをどういう風に弾いているのかつかめないのではないかと思います。

 楽譜屋にいくと、何種類かの楽譜が出ています。ガラミアン版、オイストラフ版など名人が指使いをつけたものもありますが、とりあえずの指使いは教本にあるので、手っ取り早く(お安く)全体像(1楽章~3楽章)をつかむのにはポケットスコアがあれば十分です。

 買ってきたのはこれ↓

OGTー50 バッハ 2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043OGTー50 バッハ 2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043
(1998/12/10)
不明

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 ちなみに他の出版社からもうちょっと安い版も出ています。

 これを見ながらCDをきくと、ようやく譜面と響きの関係がわかるというわけです・・・が、実際はやっぱり一音づつちゃんと譜読みしないとだめですね(笑)

タグ : 鈴木第4巻 バッハ 2つのヴァイオリンのための協奏曲

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Credenza の本棚

2010.10.19 01:03  credenzaの本棚

 本棚を整理していたら、ヴァイオリン関係の本もそこそこ出てきました。

 ほとんどは積読になっています・・・何冊かは記事にもしましたが、とても全部を書く気になりません。

 とはいえ、せっかくなので、Amazon Storeに纏めて、ちょこっとコメントを書くことにしました。何しろいい加減な斜め読みが身上なので、眉にツバつけてご覧ください。(右側のコラムにリンクがあります。)

 あるいはこちらから↓

 Credenzaの本棚

 それにしてもこうやって見て見ると、ヴァイオリン関係って結構絶版が多いですね。

 
こちらはリアルな本棚の一部(本文とは関係ありません(笑))
1231IMG_5088.jpg

タグ : Credenzaの本棚

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2冊目のどじょうー鶴我裕子著 『バイオリニストに花束を』

2010.04.29 00:22  credenzaの本棚

 日課になっている本屋を徘徊していると、 『バイオリニストは目が赤い』につづく鶴我裕子さんの2冊目のエッセイ集、『バイオリニストに花束を』が目に付きました。早速購入。こういう本、出版社から寄付してくれないかしらん。

 1冊目では、N響現役バイオリニスト当時の日常が軽妙なタッチで描かれていたのに対し、こちらは『目が赤い』でれきっとしたエッセイエストとなってしまった著者の1冊です。

 つまり、もうビギナーズラックは期待できず、こちらもあちこちの雑誌などに連載されたものを集めた本であるとはいえ、いささかまとまりにかける結果になっています。

 「カイシャ」、つまりN響を卒業する前後に著者の周りに起こったこと、そして幼い頃の思い出など淡々とつづられている中に、著者持ち前のユーモアがにじみ出ていますが何かしら『目が赤い』にみられた諧謔性などはすこし陰を潜めてしまっています。

 これは著者が「定年」が近づくにつれ、なにやらセンチメンタルになっていることもその理由の一つかもしれませんが、現役時代に「アングルのヴァイオリン」として自由気まままに書き綴っていたのに対してやはり、エッセイエストとしての気負いがあるように感じられます。

 その点、あの一冊目のおもしろおかしく、そしてさわやかな読後感を期待して読むとちょっと裏切られることになるかもしれません。でもやっぱり面白いんですね、この本。

 個人的には、著者所有のタンノイを鳴らすためにああだこうだとやって結局は真空管のアンプになり、その製作者とつるんで遊んでしまうあたり、著者、そしてN響メンバーの思わぬ側面が垣間見られて妙に楽しませて頂きました。

バイオリニストに花束をバイオリニストに花束を
(2010/04)
鶴我 裕子

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一冊目はこちら。
バイオリニストは目が赤い (新潮文庫)バイオリニストは目が赤い (新潮文庫)
(2009/11/28)
鶴我 裕子

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↓どうでもいいけど、1冊目、単行本で出たときはタイトルが違っていました。中身は同じです。
バイオリニストは肩が凝る―鶴我裕子のN響日記バイオリニストは肩が凝る―鶴我裕子のN響日記
(2005/07)
鶴我 裕子

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関連記事:「バイオリニストは目が赤い?」

タグ : 本棚より

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バイオリニストは目が赤い?

2010.01.07 00:04  credenzaの本棚

鶴我裕子著 『バイオリニストは目が赤い』

 ヴァイオリンに限った話ではありませんが、年間そこそこの数のCD(やSPレコード)を性懲りもなく買い込む身にとっては、ある程度の目安があった方が助かることは言うまでもありません。

 まあ、世に「名盤」とされるものなかでもつまらないものもありますし、隠れた「名盤」というのはそれ以上にありますから、結局自分の耳だけが頼りな訳ですが、闇雲に聴いていってもろくな演奏に当たらず何連敗更新中、みたいなことになると目も当てられません。

 ということで、ヴァイオリンのCDについても何かガイドブックがないかと探してみるもののあまり適当なものが無いのですね。随分前に出た本ですが『200CDヴァイオリン』という200CDシリーズがまあそこそこいいかな、というのでこの本は前から手元にありました。
200CD ヴァイオリン―弦楽器の名曲・名盤を聴く (200音楽書シリーズ)200CD ヴァイオリン―弦楽器の名曲・名盤を聴く (200音楽書シリーズ)
(1999/05)
200CDヴァイオリン編纂委員会

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 ところでこの本はある曲について「200CDヴァイオリン編纂委員会」のメンバー一人が推薦CDを並べる、という趣向になっているのですが、そのなかで鶴我裕子さんによる解説が飛び抜けておもしろいのです。長年N響のヴァイオリニストを努めていたこともあり、他の評論家とは視点が違う上、天真爛漫とでもいえる解説が笑いを誘います。

 例えばベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲の解説はこうです。

「ベートーヴェンの唯一のヴァイオリン協奏曲」と必ず強調されるが、いやあ、ひとつでたくさんです。交響曲なんて、9つも書かれちゃって、ホント苦労しているんですから。

 そんな鶴我さんのファンは多いようで、彼女が書いたものを集めたエッセー集が出ています。タイトルは『バイオリニストは肩が凝る』。
バイオリニストは肩が凝る―鶴我裕子のN響日記バイオリニストは肩が凝る―鶴我裕子のN響日記
(2005/07)
鶴我 裕子

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中身はオケの裏話から始まってヴァイオリン弾きには興味深いことが多く並びます。なによりこの本、たとえオーケストラのことを何も知らなくても結構笑えます。

 この『バイオリニストは肩が凝る』が最近改題されて文庫になりました。で、タイトルは『バイオリニストは目が赤い』(笑)。
バイオリニストは目が赤い (新潮文庫)バイオリニストは目が赤い (新潮文庫)
(2009/11/28)
鶴我 裕子

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『肩が凝る』を読んだのはもう随分前ですから、「あ、続編が出た!」と思って中身も確かめずに購入したら・・・同じでした(笑)

 でもまた軽妙洒脱なエッセーが読めることとなり、にやにやしながらこの正月休み、再読しました。

 そうそう、上に掲げた『200CDヴァイオリン』の名解説のなかからもいくつか再録されています。
 
 でも、『200CD』を買う理由は他にもあります。それはコラムです。鶴我さんのコラム、「ヴァイオリニストになる方法-難易度別練習曲」は大人になってからヴァイオリンを始める方にも必読かも。

 それはこんな感じで始まり、

「ヴァイオリンを手に入れたら、先生のところへ行って、まず分解・組みたてを習おう。恐れることはない。どうせストラトじゃないんだしこれができないと、練習を始められないのだ。・・・

 そして最後は、

・・・では、素敵なヴァイオリニストになってください。そして、ミューズの御加護がありますように。」で終わっています。

 間にどのような練習曲が入っているかは、ご自分でお読みください。

 何にせよヴァイオリン弾きの週末読書には最適かも。

タグ : 鶴我裕子 200CD

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年末のバッハ

2009.12.20 00:57  credenzaの本棚

もともと天の邪鬼な性格なのか、年末になると聴きたくなるのは、第九・・・では無くてバッハです。

 今年は発表会でバッハのブーレを弾いたこともあり、随分あれこれバッハを聴く機会も多かったのですが、そうでなくたってどうしてもこの時期聴きたくなるのはバッハだったりします。

 時節柄、ということならクリスマス・オラトリオもありますし、オルガンにカンタータ、無伴奏に管弦楽組曲とその日の気分によって何でも好きなのを聴ける、という楽しみもあります。

 もちろんバッハのCD、いろいろ手元にありますが何しろ曲数が多いのと、普段聴く曲が偏っているので、持っているCDも随分偏っています。

 無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータ、無伴奏チェロ組曲は覚えているだけで数セットありますし、滅多に聴かないマタイ受難曲だってメンゲルベルグに始まって、リヒター、BCJに至るまで何セットか転がっています。そういえばこのBCJ、昨年もこの時期に宗教曲のセットを買ったのでした。

 でもこれまでほとんど手が着けられなかったのがカンタータ。何しろごまんとありますし、一つづつ集めていくのはお金も手間もかかり大変です。もちろん有名なところや、昔自分で歌ったものはぽちぽちあるのですが・・・

 11月の神保町古本祭りで入手した「樋口 隆一著 カンタータ研究」。
バッハ カンタータ研究バッハ カンタータ研究
 (1987/07/01)
樋口 隆一

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これ、古本でも結構高いのですが、例によって出版社のストールで無理矢理値切って購入しました。というか、2冊出ていたのですがどうしようか考えていると、ある女性の方が散々悩まれて「この本、ずっと欲しかったんです・・・でもちょっと高いし・・・」などと粘り腰の交渉。結局、現行定価6000円がとうとう2000円になりました。その方はとてもうれしそうに大切に本を抱えて帰られました。

 このやりとりを見ていた私。この機会にさっと残りの一冊を求めました。「さっきの方に2000円だったから、2000円でいいよね!」とやるのは我ながらさもしいですが、この名著がこの値段!には勝てません。

 折角名著を入手できたのでこれを機会にカンタータを一気にまとめて聴いてしまおう、というわけで、なんだか本末転倒ですけれどまとまった録音をあれこれ物色しました。が、枚数もかさばるのでやはりどうしても高価になります。

 昨年に引き続き鈴木/BCJのシリーズがまとまって廉価盤になっていますが、これもそろえるとそこそこの金額になりますし、正直なところ、カンタータですから、通常教会で歌われる程度の演奏であれば良く、何も世紀の名演を聴きたい訳ではありません(そういのは、別途少し持っています・・・)。

 というわけで、いろいろ物色しているとやはりコストパフォーマンスから考えて、すでに廉価盤の老舗となったBrillantから出ている「バッハ大全集」になりました。これ、もちろんカンタータだけではありませんが155枚組です。値段で割ると、1枚100円ちょっと。100円ショップで買えるCDよりはましでしょうし、贋作や偽作とされているもの以外全部網羅しているそうで、まあ、これだけあればとりあえず5年くらいは楽しめそうです、多分(笑)。
J.S.バッハ:作品大全集(155枚組)J.S.バッハ:作品大全集(155枚組)
(2001/12/01)
J.S.バッハ、

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 ん?、アマゾンで買うとちょっと高いですね。私が買ったのは別の通販でこの半額でした・・・

タグ : バッハ カンタータ 大全集

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作曲家の意図はどこまで再現できるのか

2009.11.23 20:04  credenzaの本棚

この間読んだ本(内藤彰著 『クラシック音楽:未来のための演奏論』)の中で、「20世紀に入ってビブラート奏法が一般的になり、オーケストラの響きが悪くなった、云々」とありました。この本、基本的に「超原典主義」をとる指揮者が著者なので、それはいいのですが、ことこのくだりについてはちょっと変な感じがしました。

クラシック音楽 未来のための演奏論
クラシック音楽 未来のための演奏論
(2009/01) 内藤 彰




 ビブラートのところは、「ビブラートは音程を上下に細かく揺らす。だから弦楽器の音も互いに共鳴することがなくなってしまい、豊かな響きが失われてしまう」と言った感じの論旨ですから、オケの指揮者にしてはナイーブな議論といえるでしょう。

 一言で言ってしまうと、ビブラートがかかると響きがにごると言うなら、自分のオケなんだし、弓をそろえるのと同じようにビブラートもそろえればいいだけです。この際、それが出来ないのならプロ失格、と言い切ってしまいましょう(笑)。

 だって、ビブラートで音がにごるからビブラートをやめるというのは、極端な言い方をすれば、「マッチを売ると火事が増えるから、マッチを使うのをやめましょう。」、と言っているのと同じです。正しい方向はマッチを使っても火事が増えないように何とかしましょう、であるべきです。

 確かに、19世紀に活躍したヴァイオリニストの古いレコードを聴くと、昔の演奏家はほとんどビブラートを使っておらず、かけられたとしてもごくごくわずかなです。今のようにほとんどの音にビブラートをかける様になったのは、クライスラーあたりが最初です。そのあたりから演奏方法が大きく変わってきて、現在ではノンビブラート奏法の方が珍しくなっています。

 この背景にはいろいろ理由があるようですが、この本の筆者は先ほど書いた通り、ビブラートをかけると音程が一定でなくなるので、弦楽器本来の共鳴の美しさが損なわれるとして、「十把一絡げ奏法」として現在のオーケストラの響きはかつて作曲家が想定していた音とは違う、したがって駄目だ、と主張します。

 もともとこの著者の主張は「音楽は作曲されたときの演奏法で演奏すべき。」というもの。その観点からプッチーニの蝶々夫人にでてくる鐘の音や第九のテンポについてあれこれ考証し、それはそこそこおもしろいのですけど、何が何でもピリオド奏法による演奏が本来の姿であって、それ以外は邪道である、というかなりストイックなスタンスは行き過ぎのような気がします。

 先ほどのビブラートの話も、当然この奏法が一般的になっている現代の作曲家の作品ではどうするのでしょうか?端的にいえば、彼のオケではベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は絶対クライスラー作のカデンツァは弾けなくなってしまいますし、エルガーの愛の挨拶だってノンビブラートです。つまんないの(笑)。

続きを読む

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宇宙をみるシャコンヌ

2009.08.04 01:00  credenzaの本棚

店主多忙中につき更新が遅れがちです。

 で、例によって読んだ本の紹介です。(でも、早くも企画倒れの兆候が・・・)

 宮城谷 昌光著 『クラシック私だけの名曲1001曲』

 前々から買おうと思いながらも、あまりの分厚さに手が出なかった本。最近になってちらほらあちこちの古本屋に並んでいるのが気になってとうとう買ってしまいました。

 歴史小説で有名な著者宮城谷昌光が毎日書き溜めてきたクラシックCDの感想文。最初は息抜きだったものが仕事になってしまった、と云う。描き始めたときに2000枚あったCDが終わったときには6000枚になったと云う。

 まあ6000枚のCDなんてたいした量ではありません。現にここにちゃんとあります。(多分もっと多い)

 しかし、この本のすさまじいのはその分厚さでも取り上げているCDの枚数でもなく、その記述ぶりです。なにしろ前書きに「クラシック音楽の入門書のつもりでは書かなかった。ひととおり名曲を聴いたあとに、クラシック音楽から離れてしまった人に読んでもらいたいと思って書いた。」とあるとおり、唯一の基準は著者にあり、その視点は常に自ら創作活動をする立場に置かれています。

 1ページに1曲、それも大抵は複数のCDについての感想が入っているので、勢い内容は断定的かつ偏っています。ここに曲目の紹介は限られ、演奏についての技術論はひとかけらもありません。

 第一、この1000ページを越える大著に、ブルックナーもハイドンもそしてモーツアルトもただの一曲も取り上げられていません。もちろんベートーヴェンなどはありますが、オペラは管弦楽曲のみ、声楽はその影もみえません。

 例えばメンデルスゾーンの『ヴァイオリン協奏曲」では、

「(この曲が)好きだといえば軽蔑された。・・・そういう世の中でうまく生きてゆけそうになかった・・・いまだにこの曲を低く見ている人が多いので、世の中はさほど変っていない。この曲と演奏に感激した少年少女はこれから生きにくい世を生きていかねばなるまい。」

と結ばれています。

 こんなCD評を集めた本が面白くないわけがありません。

 でも、古本で安くなっているとはいえ、結構な値段が付いていたこの本を買ったのは、あるページにあった次の言葉を手許に置いておきたかったからです。他の1000ページに何が書いてあろうとも、本を閉じてこの文章をその場において立ち去るにはしのびなかったのです。

「バッハの無伴奏チェロ組曲とともに、宇宙がみえた、とおもわせてくれた曲である。・・・生きなければならぬ、と自分をはげましつつ生きていた。音楽がつぎつぎに消えていった。残った音楽はこの曲だけになった。この曲はついに消えなかった。だから私は断言することができる。この曲は、私が聴いたすべてのクラシック音楽の中で最高である。」
-バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番より「シャコンヌ」

 宮城谷 昌光著 『クラシック私だけの名曲1001曲』






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