スポンサーサイト

--.--.-- --:--  スポンサー広告

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| - | - | ↑ページトップ |

G線上のアリア-カザルス

2010.02.26 01:30  レコード棚から

 えっと、流石にウィルヘルミの「妖精の踊り」はもう、音楽鑑賞できるかどうかの限界に挑戦するような音でしたね。

 まともに聞ける録音が存在するのはやはり20世紀に入ってからでしょう。以前アップしたサラサーテの演奏などは随分綺麗な音で入っています。

 「G線上のアリア」前の記事で書いたとおり、元のニ長調をハ長調に転調すればG線一本で弾けることに気がついたウィルヘルミ先生が編曲したわけですが、この曲、ヴァイオリンのG線よりももうちょっと深い音で聞いてもいいものです。ヴィオラ用の編曲もあるはずですが、巷でよく聞かれるのはなんと言ってもチェロによる演奏でしょう。

 と言うわけでカザルスの弾く「G線上のアリア」です。なんとも泣けてくる、素晴らしい演奏です。

 これ、ピカピカのSPレコードをHMV163でかけていて、最後に蓄音器が止まる音も入っています(笑)。お気に入りの1枚です。








スポンサーサイト

タグ : バッハ G線上のアリア カザルス SP HMV

| コメント(0) | トラックバック(0) | ↑ページトップ |

霧の彼方のヴァイオリン~アウグスト・ウィルヘルミ

2010.02.24 00:50  レコード棚から

 ヴァイオリンを弾かない人でもバッハの「G線上のアリア」を聞いたことの無い人はほとんどいないでしょう。「G線上のアリア」、もともとは管弦楽組曲第3番の2曲目、「アリア」が原曲です。

 オーケストラで演奏されるこの組曲ももちろん悪くないのですが、ヴァイオリン、しかもG線一本で弾く哀愁を帯びたメロディは、最初からヴァイオリンのために作曲されたのかと思うほどのできばえですっかり名曲として定着しています。さらにヴァイオリンの他様々な楽器でも演奏されます。チェロなんかで聞くといいですね。

 で、このヴァイオリンとピアノのために「アリア」を編曲したのが19世紀のヴァイオリニスト、アウグスト・ウィルヘルミ(August Wilhelmj, 1845年9月21日-1908年1月22日)です。

 ちなみにヴィルヘルミの編曲の通り、本当にG線上でこの曲を弾くには結構なハイポジションまで使わなければいけませんのでG線の太い柔らかい響きを得るためとはいえ大変です。初心者にはとても手を出せる曲ではありませんが、D線まで使っていいのなら3ポジまでで弾けますのでそこそこ手軽に遊ぶことができます。さらにA線まで使えば1ポジだけでも弾けますし・・・。

 さて、このヴィルヘルミ、以前サラサーテのA音という記事の中で「ウィルヘルミの録音が大英博物館に保存されているらしい。ダウンロードするのわすれたけど。」ということを書きました。このウィルヘルミの録音についてはたとえば中村稔著「ヴァイオリニストの系譜」に「ウィルヘルミのレコードはイギリスで見たという人もいる・・・」などとあるように昔から噂はあったのですが、2006年頃に大英博物館のサイトに公開されました。

 その後も「ウィルヘルミの録音、聞いてみたい」と思いながらなかなか探すこともせず放っておいたのですが、あれこれ検索してみると、あるサイトにあったインターネットラジオ放送のアーカイヴにありました。

 聞いてみるとなんだか本当に幽霊がしゃべっているような番組ですがなんとか音は拾えそうでした。(どなたか大英博物館のHPにあったオリジナルのmp3ファイル、お持ちだったらアップしていただけるとうれしいです。)もともとあまり音の良くないその放送音のmp3ファイルからウィルヘルミの部分を切り出して、あまりにひどい欠落などを少し修正した演奏がこれです。パガニーニ作曲、ウィルヘルミ編曲による「妖精の踊り(Witch's Dance)」。


 この曲、例によって鈴木の教本でも弾かされますが、意外と付点音符の弾き方が難しかったように覚えています。ふぁーみれどれ そーふぁみれみ で始まるあれです。

 さて、ウィルヘルミの演奏。すさまじい雑音と不安定な回転の「霧」を通して聞こえてくるのは、堂々とした力強い音です。相当ひずんでしまってはいますが、ヴァイオリンの音自体もとても美しい響きがしています。いや、こんなにルバートかけたりしたらレッスンではとても駄目でしょうけれど、そこは19世紀末の大家の演奏です。うーん、それにしてもすさまじい音ですね、これ。まあ、ほとんど何も聞こえないあの有名なブラームスのピアノ録音よりはましですが。

 放送によると、これは1889年の録音。多分史上最古のヴァイオリンの録音です。大英博物館にはこのほか数本のシリンダー(蝋管)が保存されているそうですが、残念ながら公開されておらず、また研究者にも配布されていないようで、とても残念です。ひょっとしてG線上のアリアがあったりして。

 1908年に亡くなっているのでもっと録音があっても良さそうですが、ものの本によるとウィルヘルミ先生、40代のはじめには不摂生から体調を崩してもう一線の演奏活動からは退いた、とされています。

 その意味で、劣悪な録音とはいえその演奏の片鱗が伺えるのは、ご同慶の至りです。

(2011.08.11追記)

 この記事をアップしたときには以上の次第で「魔女の踊り」しかなかったのですが、その後British LibraryのHPでその他の録音も含め全5曲、シリンダー16本分の録音が公開されました。

 思ったより良い音です?

アウグスト・ウィルヘルミ録音集

タグ : ウィルヘルミ 妖精の踊り パガニーニ

テーマ : バイオリン - ジャンル : 音楽

| コメント(2) | トラックバック(0) | ↑ページトップ |

#51 レッスン日記ー停滞中 ザイツ5番 1st.mov

2010.02.21 17:49  レッスン日記

レッスン日記 第51回目
2010.02.13

 朝から雪交じりの雨。寒い中レッスンに向かいます。途中で前の方とすれ違い、ご挨拶。

 本日のメニューはカイザーの8番とザイツの5番第1楽章です。

○カイザー 8番

 先週、師匠より「スラーは適当に。一つでも二つでも好きなようにやってきてください。難しければ全部バラバラでもいいですよ。」といわれていました。これが難問です。バラバラに弾いてみると一部ちょっとややこしい指使いはありますが、そこそこ弾けてしまいます。この曲、6音スラーが連続しているのですが、流石にそのままではきついので、いろいろやって見ました。

 まずはバラバラ。これ、結構簡単です。このままでもいいけど流石にそれはちょっと気が引けるので、2音スラー。これは弓の返しが増えてしまってとっても面倒なのでボツ。結局3音づつスラーで練習してきました。とはいえ、大体水曜日頃から3音スラーで行こう、と決めたので余り綺麗には行きません。

 師匠の指摘事項は、あちこち音程の狂いを指摘された他は、まず、最後の音。これレの音に旗ざおが上下にでているので、D線開放弦とG線4の指で重音で弾くこと。面倒なので開放弦だけで弾いていました(笑)それから、4の指でとるか開放弦でとるかきちんと決めること。基本的にはD線同士、またはA線同士で挟まれたラやミの音は4です。あとはまあ、流れによって適当に、と言うこと。
 
 あとはあの音が高い、この音が低い、という点を指摘されますが、全体的に「最初に弾く時の音程が随分安定してきていますね。でも特に3の指が時々あいまいな位置になっています。これ、楽譜の読み間違いか単に無意識にやっているのかどっちかわからない。」とのコメントです。

 えーっと、これは後者ですね。ちゃんと4の指のすぐ横に置くのか、離すのかきちんと考えてやることです。

 まあまあの出来だったのですが、当然もう一週間やることになりました。

○2.ザイツ協奏曲第5番 第1楽章

 さてザイツ。先週のレッスンは、その前2週間空いたというものの、初めてこの曲を見ていただいたので、あちこち多くの指摘がありました。そのうちのいくつかは改善した、と思いたいところですが、なかなかそう簡単ではありませんでした。

 まず音程。先週は2の指の位置があいまいである、との指摘でしたのでその部分(特にドとソ)は確実に音をとるように練習してきました。今回この部分の指摘なし。

 30小節目(6段目)からのアテンポでスタッカートが続くところ。ここは本当は少しテンポが上がるところですが、そうすると滅茶苦茶になるのでゆっくり弾いていました。師匠の指摘は2つ。「アテンポなのでもうちょっと早く弾けるといいのですけど、そうでない場合はせめて直前のリタルダンドでゆっくり速度を落とすこと。あと細かい刻みは弓を少しだけ使う。」
0seitz5-1b30.jpg

 後者について。ゆっくり大きく弓を使って練習していた癖が抜けず、またピアノなのでご丁寧にも先弓の方で弾いていました。これだとスピード上げようにも上がりません。弓を短く、また弓の重心に近い場所で弾くこと。また、D線の音をきちんと響かすこと。つまりメロディラインが時々聞こえなくなるとの指摘です。うーん、弓の動きが細かくって結構大変です。あと練習していて思ったのですが、最初のスタッカートはまあまあですが、2音スラー+スタッカートで弓を戻す後半になると、なぜか最初の音がきれいに出ません。うーん。

 39小節目~(8段目)ここは一小節のなかに2つスラーが書かれているのですが、音の拍数は違っています。で、最初のスラーでつながっている音を最後まできちんと響かせるように弓の配分を考えること。当然前半のスラーの方が弓がゆっくりになりますがそれでもきちんと響いていなかった点注意です。
0seitz5-1b39.jpg

 そして最後の段(49小節目~)。ここは移弦をきちんとすること。前回よりスラーのかけ方はマシになっていますが、相変わらず関係の無い弦に触れてしまって雑音がひどい。と言うことで開放弦で練習です。
0seitz5-12.jpg

 師匠曰く、「こういう移弦の多いところでは左手につられて右手が動いているようだと、間に合わずに他の弦が鳴ったりします。ですからパッと開放弦で弾けるようになれば左手をつけても大丈夫です。」うーん、ここクレッシェンドですし、かなり難しい、というか嫌な個所です。

 2ページ目。上から2段の音程はしこたま練習した甲斐があって、OK。でも54小節目のミソシーソシミーシミソーミソシのアルペジオが綺麗に出来ません。これ譜面から受ける印象だと、ソミソーシソシーミシミーソミソーシソシと上がっていくのが普通なのですが、変なスラーが付いているので出てくる音楽はちょっと変わってしまいます。
0seitz5-1b54.jpg

 59小節目のスタッカート、きちんとスタッカートで弾くこと。ついつい長めになっていました。最後の音だけ引っ張ること。

 ゆっくりした部分は特段の指摘もなくOK。結構丁寧に弾きました。

 最後。ブリランテ。ここも苦手です。どうしても走り勝ちになりますし、開放弦以外では指がバタバタしているところもあって、すかさず指摘されます。あ、ここも楽譜の指定はありませんが、直前でリタルダンドしてアテンポ。それで余り早くならないようにするためには思い切りリタルダンドすること。
0seitz5-1br.jpg


 音程。ソのシャープ。低い方は先週指摘されたので直っていましたが、高いE線の方は今ひとつでした。途中止められて師匠のコメント「あの、2回とも失敗していたので3回やってもダメでしょうから・・・」。苦笑するしかありません。

 重音の後の部分。スラーを時々間違ってしまうのと、どうもこの部分とってつけたような感じで弾きにくく、走り勝ちです。ブリランテで飛ばしているスピードのまま突っ込むと音がぐちゃぐちゃになりますが、かといってテンポを落としたりフレーズきったりするわけにも行かないので切り替わるところが難しいです。
0seitz5-1b90.jpg

 ついでに最後。重音を弾くときに指がトンネルを作るようなところ、E線に1の指が当たることが時々あるので、指の置き方をもう少し工夫すること。
0seitz5-1finale.jpg

 師匠:「このブリランテ以降最後まで、カイザーだと思ってゆっくりきっちり弾く練習してください。どうも弾き方が雑です。」

 「全体として音も綺麗で、もうほとんど出来ているけど、来週仕上げることにしましょう。」と言うことで時間切れ、持ち越しとなりました。まあレッスンでこの曲見ていただくの2回目ですし、当然と言えば当然です。

 でも、この「来週仕上げることにしましょう」というのは鬼門なのです。大抵こういう場合、「来週」のレッスンではめちゃくちゃ苦労しているのは過去のレッスン日記を見ても明らかです。うーん。

レッスンの記録:第51回目
2010.02.13
・カイザー8番(再)
・ザイツ 5番1楽章(継続)

タグ : カイザー 8番 鈴木第4巻 ザイツ 第5番第1楽章

テーマ : バイオリン - ジャンル : 音楽

| コメント(0) | トラックバック(0) | ↑ページトップ |

#50-2 ザイツはつづく・・・第5番 1st.mov

2010.02.15 01:31  レッスン日記

○2.ザイツ 第5番第1楽章

 さて、ザイツです。前回のレッスンではなんと予想外に1曲目が終わってしまったので、まったく新しくスタート。今度の曲は1.と違ってはっきりくっきり弾く部分が多い様に感じます。一回レッスンをお休みしましたので2週間ありましたが、レッスンで譜読みする余裕がなかったのはちょっと不安です。ゆっくり(当社比)弾きはじめます。

 それほど大きな間違いがなかったようで、一応最後まで黙って聞いていた師匠。こういうときのコメントは結構きついのが普通です。こちらも随分学習しました(笑)

 「えっと、今のテンポ、仕上がりの目標として覚えておいてください。全然速い!あまりに速いのでどこを間違ったかわからないでしょう。これでは練習にならないのでもっとゆーっくり弾いてください。前も言ったとおり、スピードを上げてから中身をちゃんとするのは不可能なので、中身をちゃんと弾けるようになってからテンポを上げるようにしましょう。」ときつーいダメ出しです。

 さらに「2の指の音程がめちゃくちゃです。ちゃんとそこに気をつけてもう一度。」と追い討ちを受けます。

 二長調ですから、ファとドにシャープが付いているので、2の指、A線のドはしっかり上げる一方で、E線のソはきちんと下げること、です。うーん、ニ長調の曲ってかならずこの指摘です。普通はドの音程を主に注意されるのですが、この曲、端々にソにシャープが付いていたりするのでついでにソの音程も不安定。要は2の指があいまい、ということ。

 そのほかの指摘はまず出だし。最初の音を弾くときにはきちんと緊張感をもって弾くこと。いい加減にはじめるのではなく、弓を弦の上において準備が整ってからアクセントをつけしっかり弾き始めること。

 ポジション移動。例によって2ポジから1ポジにもどるところ(45小節)、ちゃんと土台ごと1ポジに戻しましょう、指を伸ばしているのでその後の音程が狂いがちです。どうでもいいですけど、ここ楽譜には「-1」なんて書いてあります。0seitz5-11.jpg

 「マイナス1」ってどの指ですか??師匠に尋ねたら、「単に1の指をのばしてとるのではなく、一ポジに戻すということ。」とのこと。何となく「1」とだけ書いておいて次の音の指番号も振るか、あるいはそもそも楽譜にポジション指定をすればいいと思うのですが・・・。いずれにしてもこの前の段からわざとらしいポジション移動が続きます。

 この曲、メロディがきれいで大変結構なのですが、ややこしいのは曲想が極端に変化するところです。特に1ページ目の最後の段。
0seitz5-12.jpg
 ここ、弾きにくいです。最初は、アップで四分音符のA線ラを引いてから、ダウンで同じラ一オクターブ上げてE線で弾くのですが、その間にれふぁらと3度の3音スラー+スタッカートと弾きにくいことこの上ありません。スラーが時々変になっていたりしていたのを指摘されます。

 次。ページ変って16分音符のスタッカートで降りてきて、3音スラーで上がっていくところ(54小節)。音程。先ほどの2の指の音程があいまいなので何を弾いているか判りません。ゆっくりやると一応ちゃんと指は動いているので、どこに落とすか、その位置をしっかりしましょう。結構こけつまろびつ、という感じなので大変です。
0seitz5-13.jpg

 そして重音の弾き方。ここの重音、譜面面は簡単ですが実際にこの通りにヴァイオリンで弾くのは不可能です。なぜってE線の開放弦でミの音を四分音符でひっぱりつつ、下の方ではA線でらどどど しれれれと刻むわけなので、どちらかを弾けばもう一方は弾けなくなります。ちなみに下のA線のほうには最初の2音がスラーですから、2音分、つまり8分音符分は上のミの音も響かせることが出来ますが、3音目からはスタッカートですから弓をアップダウンするわけで、その際上のミも下と合わせて16分音符で刻むこととなります。全体として、8分音符+16分音符x2、という形になりタータッタッというリズムが聞こえることになります。つまり下の譜面にある赤線の分だけ本来E線は引っ張るはずですが、結局青線のようにリズムを刻むことになります。これ、モールス信号で”D"ですね、”ツー ト ト”(笑)。
0seitz5-14.jpg

 逆にミの音を刻まない様にするには、最初の16分音符2音のところだけ重音で重ね、後半は重音をやめる、という弾き方も一応可能です。ミの音の響きが残っている、という解釈ならこれでOKですが、譜面からはずれてしまいますし、第一弾くの結構大変です。

 で、師匠にどっちですか、とお尋ねしたら最初の弾き方でよい、とのこと。そういえば去年の発表会でこの曲を弾いたかたもいらっしゃいましたが最初の弾き方でした。実際、「白本」ではこの部分、8分音符+16分音符x2になっています。

 でもタータッタッと弾くと、下の音形はあまり聞こえないのですけどE線とA線の響き具合を重音の中で変えることはできるのでしょうか?ともあれDDDDと連打出来ればOKなのですが、E線とA線どちらか片方だけが鳴ったりしてたいへんです。

 まあ、そんなことより「1の指と2の指の音程しっかり」と師匠から注意されていますけど。

 その後のスラーの形と2の指の音程、しっかり注意され、もう一度ところどころゆっくり弾きなおして今日のレッスンはお仕舞い。

 最後に師匠から一言。「1回目に弾いたときより別人のように音程よくなっていますよ。これ、ここで弾けるようになった訳ではなくってもともと弾けるのにちゃんと音を聞いていなかったからです。録音聞き比べてみてください。」

 ということでもうとにかく2の指の音程とテンポに明け暮れた50回目のレッスンでした。これって師匠が言うとおり、ずーっと指摘されているわけでなので、50回のレッスンの中でも指摘事項のトップ10に入ること間違いなさそうです。やれやれ。

レッスンの記録
第50回
2010.02.06
・カイザー7番
・2.ザイツ 5番第1楽章 (再)

タグ : 鈴木第4巻 ザイツ 協奏曲第5番 第1楽章

テーマ : バイオリン - ジャンル : 音楽

| コメント(4) | トラックバック(0) | ↑ページトップ |

#50-1 かいざーとチューナー

2010.02.14 00:36  レッスン日記

レッスン日記 第50回目
2010.02.06

 とうとう50回目のレッスンです。先週は仕事が入ってしまって一回お休みしました。結局カイザー7番は3週間近く、そして教本2番目のザイツ5番の第1楽章は前回レッスンで譜読みしないまま2週間近く練習していたわけです。なものですから、へんな癖とか決定的な楽譜の読み間違いをしていないかとても不安です。

○カイザー7番

 前回音程がメタメタだったので気合を入れてゆっくり弾きはじめます。1段目はまあ、自分で言うのもなんですか、そこそこちゃんと弾けた感じです。次からだんだん走り勝ちになってしまい、ついでに指が回りきらず音程が少しづつあいまいになってきました。

 師匠の指摘はまさにその通り。「最初の出だしは本当に音程完璧でしたが、だんだん緊張感が維持できなくなって不安定になってきています。もうすこしゆっくり弾くように。」とのこと。

 もう一度ゆっくり弾きなおしますが、さすがに前回注意された「和音を聞くように」という点に集中して耳を尖らせて弾いていたのでそこそこまともです。あちこち小さな修正を指摘されます。特に1の指が下がりきっていないところ。

 ともあれ、ひととおり通しておしまいになりました。

 前回のレッスンではあまりに音程がひどかったので、師匠にあちこちの和音をピアノで弾いていただきました。その結果、「和音を聞く」というのはまあ、録音と聞き比べて何とかなったのですが、ピアノの音がない場合はどうすればいいのか、チューナーを見ながら練習すればいいのか師匠にお尋ねしたら、「これぐらいの曲だと一音一音確認しながら弾いてみて、音程がずれているようだったら直すことに尽きます。大体1の指だったら下がりきっていないとか、4の指だったら上がりきっていないとか癖はわかっているでしょうから、それで修正していくしかありません。チューナーは極力見ないように。針の振れで正しいかどうかを判断する癖をつけてしまうと何時までたっても正しい音程が耳に入らないので極力使わないように。」とのことです。

 でもやっている方はとっても不安なんですけど。ともあれ一音一音すべてチューナーで確認するのはやめた方がよさそうです。

 次は8番です。6音スラーが連続する曲ですが、「スラー、無理しなくていいですからね。」と師匠。でも全く単音で弾くとおもしろくなさそうですし、だからと言って6音引っ張るとボロボロになりそうなので悩ましいところです。

(つづく)

タグ : カイザー チューナー

テーマ : バイオリン - ジャンル : 音楽

| コメント(2) | トラックバック(0) | ↑ページトップ |

レッスン50回のまとめ

2010.02.11 23:20  レッスン日記


 例によって、レッスン日記のアップが滞っていますが、2月6日のレッスンがちょうど50回目のレッスンでした。(本当は1月30日になる予定だったのですが仕事でレッスン一回飛びました(悲))。

 この前師匠に「次で50回目です。」と申し上げると、「へぇ~、よく覚えていますね。もうそんなになりますか・・・。」とのこと。この「・・・」をどう解釈するか、ちょっと悩ましいところ(笑)ですが、ともあれ良く続けてこられたものです。

 もっとも、この50回のうちには、発表会のピアノリハーサルと本番をそれぞれ1回と数えています。まあいずれにしても大体50回というのには違いはありません。

 というわけで区切りがいいので、ここで50回のレッスンを振り返ってまとめてみます。
 以前の記事に書いたとおり、体験レッスンが2008年の12月6日、次の週が第1回目のレッスンでした。そこから数えてちょうど14ヶ月で50回、一月あたり約3.6回レッスンに通ったことになります。

 本当は一月あたり4回のレッスンでスケジュールを組んでいるので、欠席率約11%となりますが、同時にこの14ヶ月間で長短併せて11回海外出張していたり週末仕事が入ったりしていたので、まあぎりぎりのペースでしょう。これからもこのペースが維持できるとはちょっと考えにくいです。

 統計的に見ると、発表会で弾いたバッハのブーレが5.5回(リハ、本番除く)と一番長く見て頂きましたが、その次はベッカーのガヴォットが3.5回かかっていて一番苦労しています。

 もっとも、レッスンが一回お休みになり、結果的に長期間(2週間)練習してようやくOKになった曲もありますから、一概には言えませんが。とくに3巻の最後になった、バッハのニ長調のガヴォット。トリルが弾けずに本当に落ち込みました。

 50回のレッスンを振り返って、いろいろ悩んだり落ち込んだりしたことも多かったですが、良く途中であきらめずに通ったものです。

 次は100回目。どんな曲を弾いているのでしょうか、楽しみでもあり、進歩が無くって停滞しているのではないか、とちょっと先行き不安なところもあります。でも脱落せず続けていられるよう頑張っていきたいと思います。

 データ:(元の記事に飛びます。)
 2008年
    12月 6日  体験レッスン
    12月14日  鈴木1巻開始
 2009年
     1月18日  ヴァイオリン(Gliga Maestro 2008)到着
     4月 4日  1巻終了、2巻開始(レッスン14回目)
     7月 末  弓(Atlier Guillaumeプロトタイプ)購入
     8月 1日   2巻終了、3巻開始(レッスン28回目)
    10月24日  ピアノ・リハーサル
    11月 1日  発表会
    11月 7日  カイザー開始
 2010年
    1月 9日  3巻終了、4巻開始(レッスン47回目)
     2月 6日  ザイツ5番1楽章練習中 (レッスン50回目)

タグ : レッスン日記 鈴木第1巻 鈴木第2巻 鈴木第3巻 カイザー 鈴木第4巻

テーマ : バイオリン - ジャンル : 音楽

| コメント(2) | トラックバック(0) | ↑ページトップ |

練習のお献立

2010.02.10 00:07  レッスンの周辺

 レッスンに通っていて最近何となく感じているのは、「このままでいいのだろうか」、という漠然とした不安です。

 いえ、師匠の教え方に問題があるわけではなく、きちんと教えて頂いていることには変わりありません。でも鈴木の教本+カイザーだけではすこし不安を感じていることも事実です。

 たとえば、ポジション移動。

 4巻に入ってからも、教本では所々にポジション移動が出てくるのでその都度きちんと弾けるように練習し、レッスンでも教えていただいています。ですからその特定部分については何とか弾けるようになりますが、すぐに応用できるかといえば???です。本当は別メニューでポジション移動と3ポジ~をやるべきなのでしょう。

 たとえばカイザー。

 カイザーはいろんな弾き方で弾くように指定されていますが、これまでのところ、カイザーの使い方は「いかに正しい指使いで正しい音程を弾くか」で一つ一つ音を切って(デタッシュで)弾いています。たまにスラーをつけたりしますが、師匠は「スラーもスタッカートも対して重要でないのでかまいません。」とおっしゃっています。これ、ちょっともったいない気がします。

 もちろん師匠には師匠の考え方がおありなので、こちらからあれこれ言うつもりはありません。というか、「カイザーを使い始めてから音程が良くなっている」、と時々ほめていただいていますので、所期の練習効果は出てきているのだと思います。多分師匠としては基本的な指の型を固めようとしているのに違いありません。まあ、現実は遠いのですけど。

 であるとすれば、レッスンでやる教本とカイザー以外にもすこしづつ自分で何かしら練習メニューを組んで、毎日5分でも10分でもやっていった方が良さそうです。そういえばスケールもまともにやっていません・・・。

 もっとも、毎日それほど練習時間がとれるとは限りませんので、あれもこれも手を出すわけにも行かないのも事実です。

 これまで練習できる日は大体1時間から1時間半くらい練習していますが、カイザーと曲と半分づつくらい。あとは以前に弾いた曲をたまに弾いてみる、という感じです。

 このうち、自己練習をたとえば10~15分まわすとすれば、どういうメニューがいいのでしょうね。パターン化すべく少し考えて見たいと思います。

 主として
(1)ポジション移動(とりあえず3ポジ)
(2)スケール
(3)スタッカート、スラー(カイザーの復習?)
(4)重音
をやらないと駄目でしょうね、うーん、いい知恵ないでしょうか。皆さんの練習メニュー、伺ってみたいです。

 あ、ありるまさんのところでアンケートをお願いすればいいか(笑)>>>ありるまさん、どうでしょうか??

タグ : 練習 スケール ポジション移動 カイザー

テーマ : バイオリン - ジャンル : 音楽

| コメント(4) | トラックバック(0) | ↑ページトップ |

#49-2 ザイツの2番 3rd.mov

2010.02.07 00:28  レッスン日記

○ザイツ 協奏曲第2番 第3楽章

 先週に引き続きザイツです。

 えー、先週のレッスンで指摘された、(1)軽やかに弾くこと、(2)ポジション移動した際の音程、(3)重音の響かせ方、を中心に練習してきました。

 でもですね、先日も書いたとおり、この曲弾いていて面白いので練習になりません。本当は部分部分できちんと練習すべきなのですが弾き始めるととつい通してしまい、3回くらい弾くと満足しておしまい、これでは上達しません。

 で、今回の指摘は、まずほとんど恒例と化したスタッカート。

 出だしのレーソッ、のところスタッカートは2音目だけなので、きちんと響かせること。またその次のミーラのところを3の指一本で押さえるところはなんとなく音程が不安定なのでこの際、1ポジに降りてくるのを早めてラの音を開放弦で取っているうちに降りてくるように変更です。このようにすれば無理に3の指でA線とD線を押さえなくてよくなるので、格段に音程は安定します。が、一旦練習してきた指使いを変えると上手くいかないのはいつもどおりで、まあ、結局「指使いどちらでもいいですよ。」ということでうやむやのうちになりました。
2Seitz2theme.jpg

 ちなみに師匠に2弦を同時に押さえるときのポイントをお聞きしましたが、「これ、個人個人によって全然違うので自分で色々やってみて、一番具合のいいところを探してください。一発でおさえられるように工夫できるといいですね。女性で指が細いと苦労します。あと、指がつぶれてしまわないように。つぶれてしまうと次の音が弾きにくいです。」とのこと。一度師匠にお手本を見せてもらいましたが、細い指なのに上手く押さえています。この辺はこれからも工夫していくしかないようですね。

 先週教わった重音が連続するところ。練習の成果もあって一応一発でちゃんと音が出ていたようで特段コメントなし。いえ、雑音交じりで思い切り野蛮な弾き方ですが一応音は出ていた、という感じでしょうか。

 後の指摘は音程。カイザーでも言われましたが音程が狂ったら弾きながら修正するよう努力すること。長い音や繰り返し出てくる音はできるだけ間違った音が鳴っている時間を減らすようにすること、との指摘です。

 これ、わかっちゃいるのですが実際はなかなか出来にくいですね。第一、音がずれているのはわかっても、どちらにどれくらいずれているのか、瞬時に判断出来ません。師匠は、「あとはもう経験ですから・・・」、とおっしゃいますけど。

 ページかわってアルペジオの連続の部分。ここは最後の1音だけA線なのできちんと移弦すること。指は置けているが、D線を弾く体勢のままA線を弾いているので音がおかしい。
seitz2arpegio.jpg

 また、E線からおりてくるところ。ここも移弦が伴いますがこのとき例によって指をバタバタしない。置いた指を離していくだけでいい、とのご指摘です。いえ、よく判っています。が、こういうスピードが出るところではついつい指を置きなおしてしまうんですね。これはピアノの影響もさることながら、指を最初から正しい音程に置けないから音がなる直前に指を正しい位置に微調整する、という癖かもしれません。

 師匠に指摘されてゆっくり弾くとまあそこそこ直るのですが、やはりインテンポに戻すとちょっと苦しいところです。

 スタッカートで上がったり下がったりのブリランテのところ。ここは強弱記号が付いていて徐々にppからffに上がるのですが、そこは難しいですね。というところで適当にアクセントをつけて弾くと、師匠はわらっています。「音程はばっちりですね。ちょっとドの音が高いかな。強弱は、まあいいでしょう。それなりにきれいに弾けています。」ということ(笑)。seitz2brillante.jpg


 例の3音の重音もちゃんと響かせて無事終了。最後にジャーンとやるところは弓をまっすぐ引っ張ること、との注意です。

 もう一度全体を通す前に師匠から「音をよく聞いて、間違えたら修正する努力をしましょう。あと、テンポが速いのでもうちょっとゆっくりと」と指示され、少しゆっくり弾きなおします。

 やっぱりあちこちで突っかかったりしますが、終わって師匠がひとこと。「まあ、いいでしょう。この曲これで終わりにしましょうか。もうちょっと丁寧に弾けるといいですね。でも音もきれいなので全体的によい出来です。あとはすべての音が響いて、抜け落ちないように注意ましょう。次の曲でも同じように注意してやってください。」

 え、終わってしまうの?と思いましたが、まあ今のところこれ以上やってもあまり進歩が期待できない、ということでしょうからとりあえずこの曲、終了となりました。

 今回のレッスンではカイザーを2回、ザイツを2回弾きました。その間に指摘をうけつつ直していったのですが、かなり丁寧にやったためか時間切れで、次の曲の譜読みは出来ませんでした。

 一曲が長くなったせいもありますが、次の曲の譜読みはやれず、「次、ザイツの5番1楽章見てきてくださいね。」ということでおしまいになりました。

 本当にいいのかな、とちょっと不安ですが、まあいいか。とても終わると思っていなかったので次の5番の譜読みはまだ全然手をつけていませんが、次のレッスンまでに変な癖が付かないよう、慎重に譜読みしてこようと思います。

レッスンの記録
第49回 2010.01.23
・カイザー7番(再)
・1.ザイツ 第2番第3楽章

タグ : 鈴木第4巻 ザイツ第2番第3楽章

テーマ : バイオリン - ジャンル : 音楽

| コメント(0) | トラックバック(0) | ↑ページトップ |

#49-1 カイザー7番と和音

2010.02.07 00:01  レッスン日記

レッスン日記 第49回目 その1
2010.01.23 

 一月も後半に入ってきてなんとなく仕事もちょっとバタバタしている毎日。あまり練習できないまま一週間がたってしまいました。いえ、練習時間はまあそこそこ取れたのですが、なんとなく進歩がない一週間です。

 週末になってまた寒さが戻ってきた快晴の土曜日。ちょっと元気がないままレッスンに突入しました。

 本日のお題はカイザーの7番とザイツの2番第3楽章です。まあいずれも上がりにはなりそうもないので気楽に弾きはじめます。まずはカイザー7番。

○カイザー 7番

 この曲は前の6番と違って(笑)随分響きが美しい曲です。曲の大部分が分散和音で構成されているので、5度の音程があちこちに出てきます。
 
 ヴァイオリンの調弦でおなじみですが、各弦はちょうど5度づつ離れているので、和音の連続する2音を指一本で押さえることになります。まあ、その練習にもなる、ということですが、これ結構面倒です。一番の問題は楽譜を見ただけで、ぱっと5度離れているかどうかわからない、ということ。実際に弾いてみて「あ、一本でいけた。」と言うことになってしまいます。これの対策としては、あらかじめ楽譜に指番号を書いておくことですが、これはとてもみっともないので何回か弾いて覚えてしまう他ありません。

 もう一つは、この曲の最後の部分。重音が並んでいます。これ一つづつ弾くのはそれほど大変ではありませんが、さっと重音を弾く体制に指を持っていけない、また、無理して持っていっても指がねじれたり弦をまたいだりしますから、位置が不安定でおっつけ音もにごりがちです。

 ということもあって、まあ、あまり出来はよくありません。

 師匠の指摘も同じです。分散和音で上がったり下がったりするので、1小節の中で響きがにごったりするのはきちんと和音を理解していないから。和音の響きが聞こえるようにゆっくり練習しましょう、とのこと。6番と較べると和音の長さが違って、殆どの場合1小節単位で同じ和音になっているので、6番よりは音がとりやすいです。

 細かい臨時記号の見落としや指の位置を修正しておしまい。重音のところはゆっくり、ゆっくり弾いて特段のコメントはありませんでした。

 あと、移弦。これは後のザイツでも言われたのですが、単に腕を上げたり下げたりするだけでなくきちんと各弦をねらった角度に切り替えること。なあなあでやっています、との指摘でした。うーん、移弦って永遠のテーマですね。カチッカチッと切り替えられればいいのですが、あまり勢いが付いてしまうと隣の弦を触りそうなのでおっかなびっくりやっているのがバレバレです。

 師匠から「和音を聞いてください。あの、ピアノありましたっけ?」と訊かれましたが、あの、狭い借家暮らしなのでとっくの昔にピアノはありません。ヴァイオリンの和音を聞くために電子ピアノ買うか~うーん。

 ともあれ、いろいろ指摘を受けながらもう一度弾きました。

 結果は最初に弾いたときよりもぐっとよくなりましたが、やっぱりもっとゆっくり、じっくり音を聞きながらもう一週間やることになりました。

 実はレッスンでは師匠の前でいい感じに緊張していたためか、めずらしく家で練習してきたよりも2割増しぐらい出来がよかったのですが、まあ当然です。というか、分散和音ですからゆったり弾くとなかなか美しい響きがするのでもうちょっときれいに弾きたいですね、この曲。

 でもこの曲、作曲が下手なのか折角の響きがわざわざ台無しになるような箇所が何カ所かあるのはちょっと残念です。

(つづく)

タグ : カイザー 7番

テーマ : バイオリン - ジャンル : 音楽

| コメント(0) | トラックバック(0) | ↑ページトップ |

ザイツはなぜおもしろいか その2:実践編

2010.02.06 00:13  レッスンの周辺

さて、そんなザイツの学生協奏曲ですが、それでも弾いていておもしろいのは、なんといっても曲想がダイナミックに変わるからでしょう。これまでのメヌエットをはじめとする舞曲などでも第1部と第2部では転調したり曲想が変わったりしましたが、細かく変わることはありませんでした。

 そしてこれまでのバロックの曲とは違い、19世紀の作品であることもあって、思い切りヴァイオリンらしく歌わせることが出来るからです。歌を歌っているように、感情にあわせてすこし表情豊かに弾ける訳ですから、自分が名ヴァイオリニストになった気分が味わえます。この辺が「ザイツは楽しい」の理由だと思います。

 では第2番の第3楽章。まず出だしの主題提示。師匠から散々言われていたとおり、軽く飛び跳ねる様に始まります。ト長調ですからもともと明るい感じなのですが、特にこの主題部分はスタッカートの付け方がちょっとおもしろく、躍動感が出るようになっています。アウフタクトの4小節ですが、ちょっとモーツアルト的な主題はスラーあり、スタッカートあり、前打音あり、テヌートありと単純な中にもこれまでやった技法の総復習の感じがあります。
2Seitz2theme.jpg

 なお、スタッカート。これまでは弓をしっかり止めて音を切る、という弾き方でしたがこれでは綺麗に響かないので、弓を軽くはねさせて音を切る弾き方になります。師匠何も言いませんでしたが、こう弾かないと駄目だというのは譜面面みても明らかですね。

 主題が繰り返された後、シシと二音続けたあと山場の重音にさしかかります。このシシ。この曲の中では何度もフレーズをつなぐ役割を果たしていますが、同じように弾くとつまらないので、いろいろ考えて表情をつけることになります。この辺の「自分で考えて歌う」ところがまずおもしろさの一つでしょう。これまで同じような音型で「すこし表情を変えて弾きましょう」と指摘されることもありましたが、この曲では何カ所も出てきます。ぜーんぶ違った弾き方をする必要はありませんが、さらっと弾いたり、粘って歌ったりと工夫のしがいがあるところです。
seitz2bb 1

 まあ、ここは重音がメインなので導入のシシはさらっと弾きました。その直後に出てくるラーラの一オクターブの飛躍。きちんと音が合っていないと悲惨ですけど、幾分伸びやかに響かせるといいかもしれません。

 そして重音。音が重なって厚みがでてハイライトには間違い無いのですが、ここはギシギシやると重くなってしまうのでむしろ軽く弾き飛ばす感じでしょうか。いずれも八分音符ですが前半はスラー、後半はスタッカートです。前半は優雅に、後半は軽くはずませて弾ければ・・・言うことありません。実際はもう弾くだけで必死なので結局はギシギシとなってしまいますが、気持ちは別です(笑)。メロディラインは、みふぁそふぁみ  れみふぁみれ と三重和音をはさんで対になっています。
1seitz 2stop2

 次のソロの箇所、レのオクターブを軽くはじいた後、再度主題が提示されます。軽く展開された後は伴奏にうつります。ここ、指定は最初と同じグラジオーソですが、最初を軽く弾いたのなら少しゆったりと弾いてもいいかもしれませんね。seitz2solo1.jpg



 ピアノのパートが勇ましく鳴ったあと、ふたたびソロ。例によってシシで入っていきますが、この辺がもう協奏曲の世界そのものですね。seitz2solo2.jpg


 ここのシシ、スタッカートではありませんので、最初の一音は何となく頼りなげに、でも3音目のシはテヌートでエスプレッシーボですから、思い切り浪花節の様に弾いてしまいます(笑)。ここは自己陶酔の世界なので出来れば個性的なヴァイオリニスト、えっと、最近だとうーん、ギトリス(笑)にでもなったつもりで思い切って弾きます。おすすめは、そうですね、エルマン(爆)。一世一代のソロですからもう、たっぷりと感情を込めて弾きましょう(笑)。
seitz24.jpg
 つぎのエスプレッシーボ・エ・トランキッロ。「感情をこめて、しっとりと」、ということですから本当にゆったりと、たっぷりに弾いていきます。途中、フレーズの接続詞、シシの連続音をどう弾くか、腕の見せ所です。途中の強弱の指定はありますが、全体として大胆に最後のffにむけて盛り上げていく感じでしょうか。そしてそのピークでテヌートで盛り上がり、リタルダンドです。ここは少し早めにテヌートで最高音から降りてくるところからガクッとスピードを落とします。ちょうどメンゲルベルグのようにやるといいでしょう。

 いやですね、こういう嫌みな弾き方。でもやっている方はもう楽しくて仕方ありません。19世紀風に大きく崩して弾きましょう。なに、ザイツってその当時の人ですから、遠慮することありません。きっと大胆にフレージングつけて弾いていたのに違いないのです。

 ページがかわってアテンポに戻ってここからは音程とスラーです。アルペジオがどたばたしないように綺麗に響かせるように、そしてフレーズの切れ目はたっぷりとタメをとって弾いていきます。走りたくなる気持ちをぐっと抑えてインテンポ・・・の筈ですが、単純に2回繰り返すのでそこはまあ、すこーしテンポを上げないと聞いていてだれますね。指定はピアノですが、これもまあ、最初はともかく、すこーしディナミークを上げましょう。ただし、次のブリランテのところがながーい上り坂(pp→ff)なので、あまり音量を上げてしまうと次が困ります。まあ、程度問題ですけど。seitz2arpegio.jpg

seitz2brillante.jpg

 で、ブリランテ。十六分音符で刻んでいくので音がびっこにならないように、軽くやっていきます。だんだん音量を上げていくのはいいのですが、結構長いフレーズでずーっとやっていくのはしんどいので適当にアクセント、特にE線のドやシといった最高音にアクセントをつけるように強弱をマメにつけてごまかしましょう。途中一箇所ディミニュエンドがありますが、見なかったことにしてガンガン弾きます(笑)

 しかし、アテンポのところのアルペジオといいこのブリランテのところといい、結構「弾いてみたい」というキモを押さえているのはいいのですが、単純な繰り返しなのはちょっと寂しいですね。たとえばブリランテのところ、同じ音型でも前半をアルペジオにしてみるとかするともうちょっと変化があっていいかもしれません。あ、練習するとき16分音符を刻むのが面倒だったのでずっとアルペジオで弾いていたのは私です(笑)
1Seitz 3stop1

 そしてリゾルートの三重音。最初は2弦+1弦で弾いてゆったり響かせていたのですが、一気に3弦ならしてジャン、ジャンとやります。最初のうちはかなか綺麗に響きが残せませんが、力を込めてジャンと弾くのは気持ちがいいものです。(ちゃんと鳴れば、の話ですが)
seitz2recreation.jpg
 そして主題再現部。ここは曲の始めと同じく軽く弾いてピウ・モッソにつなげます。最後の方はお名残惜しいのでゆったり響かせてもいい感じですね。だからテヌートが付いていると思いますし、ついでにすこしリタルダンドもかけてしまって、次の忙しいフィナーレに突入する準備をしましょう。

 あとはまあ、どたどたと弾いてフィナーレです。この16分音符の刻み、もうちょっと遊びがあってもいいと思うのですが、簡単な音型で効果を出すのにはこれぐらいでちょうどいいのかもしれません。

 で、フィナーレ。重音を響かせていきます。八分休符が入っていますが、気にすることありません。もうちょっとでお仕舞いなのですから、休符は十分とってもいいと思います。最後ですからしっかりと「えんやこらせ」、と決めましょう(笑)
seitz2finale.jpg

 ということで、この曲、遊びどころ満載なんですね。まあ、技術的に全部出来るわけはありませんけど、気持ちとしては19世紀のロマン派(?)の曲ですから思い切りロマンチックに「こんな感じで弾いてみたい」というのがあってもいいと思いますし、何となくそれが出来そうな曲になっていて、その遊びの要素が入る余裕こそが「ザイツって弾いていて楽しいでしょう」という理由ではないでしょうか。

 ともあれ、実際にこんな風に極端に表情をつけて弾いてしまうと、多分しかられるかもしれません。でも、「こういう風に弾いてみたい」という感じが伝わる弾き方だってありだと思います。

 もっとも、実際には譜面を追っかけるだけでほとんど精一杯なのでそんなことにはまずならない上に、レッスンで弾いてみるとあちこちボロが出て、師匠もちょっと渋~い顔だったりするのですけど(笑)。

タグ : 鈴木第4巻 ザイツ協奏曲第2番 第3楽章

テーマ : バイオリン - ジャンル : 音楽

| コメント(0) | トラックバック(0) | ↑ページトップ |

カレンダー

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

全記事表示リンク

カテゴリ

月別アーカイブ

プロフィール

Credenzaの本棚/レコード棚

音楽ブログ・リンク

ブロとも一覧

ブロとも申請フォーム

アクセス数

検索フォーム

RSSリンクの表示

メールフォーム

************

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。