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バイオリニストは目が赤い?

2010.01.07 00:04  credenzaの本棚

鶴我裕子著 『バイオリニストは目が赤い』

 ヴァイオリンに限った話ではありませんが、年間そこそこの数のCD(やSPレコード)を性懲りもなく買い込む身にとっては、ある程度の目安があった方が助かることは言うまでもありません。

 まあ、世に「名盤」とされるものなかでもつまらないものもありますし、隠れた「名盤」というのはそれ以上にありますから、結局自分の耳だけが頼りな訳ですが、闇雲に聴いていってもろくな演奏に当たらず何連敗更新中、みたいなことになると目も当てられません。

 ということで、ヴァイオリンのCDについても何かガイドブックがないかと探してみるもののあまり適当なものが無いのですね。随分前に出た本ですが『200CDヴァイオリン』という200CDシリーズがまあそこそこいいかな、というのでこの本は前から手元にありました。
200CD ヴァイオリン―弦楽器の名曲・名盤を聴く (200音楽書シリーズ)200CD ヴァイオリン―弦楽器の名曲・名盤を聴く (200音楽書シリーズ)
(1999/05)
200CDヴァイオリン編纂委員会

商品詳細を見る


 ところでこの本はある曲について「200CDヴァイオリン編纂委員会」のメンバー一人が推薦CDを並べる、という趣向になっているのですが、そのなかで鶴我裕子さんによる解説が飛び抜けておもしろいのです。長年N響のヴァイオリニストを努めていたこともあり、他の評論家とは視点が違う上、天真爛漫とでもいえる解説が笑いを誘います。

 例えばベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲の解説はこうです。

「ベートーヴェンの唯一のヴァイオリン協奏曲」と必ず強調されるが、いやあ、ひとつでたくさんです。交響曲なんて、9つも書かれちゃって、ホント苦労しているんですから。

 そんな鶴我さんのファンは多いようで、彼女が書いたものを集めたエッセー集が出ています。タイトルは『バイオリニストは肩が凝る』。
バイオリニストは肩が凝る―鶴我裕子のN響日記バイオリニストは肩が凝る―鶴我裕子のN響日記
(2005/07)
鶴我 裕子

商品詳細を見る
中身はオケの裏話から始まってヴァイオリン弾きには興味深いことが多く並びます。なによりこの本、たとえオーケストラのことを何も知らなくても結構笑えます。

 この『バイオリニストは肩が凝る』が最近改題されて文庫になりました。で、タイトルは『バイオリニストは目が赤い』(笑)。
バイオリニストは目が赤い (新潮文庫)バイオリニストは目が赤い (新潮文庫)
(2009/11/28)
鶴我 裕子

商品詳細を見る
『肩が凝る』を読んだのはもう随分前ですから、「あ、続編が出た!」と思って中身も確かめずに購入したら・・・同じでした(笑)

 でもまた軽妙洒脱なエッセーが読めることとなり、にやにやしながらこの正月休み、再読しました。

 そうそう、上に掲げた『200CDヴァイオリン』の名解説のなかからもいくつか再録されています。
 
 でも、『200CD』を買う理由は他にもあります。それはコラムです。鶴我さんのコラム、「ヴァイオリニストになる方法-難易度別練習曲」は大人になってからヴァイオリンを始める方にも必読かも。

 それはこんな感じで始まり、

「ヴァイオリンを手に入れたら、先生のところへ行って、まず分解・組みたてを習おう。恐れることはない。どうせストラトじゃないんだしこれができないと、練習を始められないのだ。・・・

 そして最後は、

・・・では、素敵なヴァイオリニストになってください。そして、ミューズの御加護がありますように。」で終わっています。

 間にどのような練習曲が入っているかは、ご自分でお読みください。

 何にせよヴァイオリン弾きの週末読書には最適かも。

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タグ : 鶴我裕子 200CD

テーマ : バイオリン - ジャンル : 音楽

| コメント(6) | トラックバック(0) | ↑ページトップ |

この記事へのコメント

名盤本って、最近全く読まなくなりましたが、これは面白そうですね。
エッセー集と合わせて読んでみますね。
ありがとうございました。

一時は許光俊とか鈴木淳史とかの、かなり歪んだ著書を愛読してましたが、やっぱりああいうのは不健全ですね。
たまに吉田秀和とかを読むと、性格がよくなるような気がします(笑)

che | URL | 2010.01.07 22:23

Re: タイトルなし

cheさん

> 名盤本って、最近全く読まなくなりましたが、これは面白そうですね。
> エッセー集と合わせて読んでみますね。
> ありがとうございました。
本当に読まなくなりましたね。この本、ちょっと古いのでその点、注意です。
私は例によって古本屋で300円ほどでしたので・・・

> 一時は許光俊とか鈴木淳史とかの、かなり歪んだ著書を愛読してましたが、やっぱりああいうのは不健全ですね。
> たまに吉田秀和とかを読むと、性格がよくなるような気がします(笑)
ははは。ついでに宇野センセなんかもまあ、かなり歪んでいますね。日本の評論家って多かれ少なかれ評論ではなくって好き嫌いだけ言っている人いますから。
吉田秀和、いろいろ出ていますからねー。
そういえばドナルド・キーンが書いたのもありましたね。レコード風姿花伝。これは面白かったです。

credenza | URL | 2010.01.08 00:06

こんばんは

名盤本っていうのですか
これ参考になりそうですね。
CD購入するときすごく悩むんです。

エッセーの方もにやにやしながら
通勤電車で読みます。
楽しみが増えました。
ありがとうございます。

ゆこべえ | URL | 2010.01.08 00:33

私もです

>『肩が凝る』を読んだのはもう随分前ですから、「あ、続編が出た!」と思って中身も確かめずに購入したら・・・同じでした

私も続編だと思って買ったら、同じでした。タイトルを変えるのは止めて欲しいですね

「200CDヴァイオリン」読んでみたくなりました。アマ○ンで探してみます^^

あんず | URL | 2010.01.08 01:32

Re: こんばんは

ゆこべえさん
> 名盤本っていうのですか
> これ参考になりそうですね。
> CD購入するときすごく悩むんです。
えっと、「名盤本」というのは造語です(笑)
この本、出たのが10年位前なのでちょっと古いのが難点ですね。
ガイド本は他にも出ていますよー。ただ、ヴァイオリンに特化したのってあんまり無いです。

> エッセーの方もにやにやしながら
> 通勤電車で読みます。
> 楽しみが増えました。
> ありがとうございます。

エッセー集の方は、本当にお薦めです。楽しんでくださいね。

credenza | URL | 2010.01.08 01:49

Re: 私もです

あんずさん

> >『肩が凝る』を読んだのはもう随分前ですから、「あ、続編が出た!」と思って中身も確かめずに購入したら・・・同じでした
>
> 私も続編だと思って買ったら、同じでした。タイトルを変えるのは止めて欲しいですね

あんずさんもそうでしたか。似たようなタイトルはやめて欲しいですね。まあ、あとがきが追加されていたと思いますが。


> 「200CDヴァイオリン」読んでみたくなりました。アマ○ンで探してみます^^
下にも書きましたが、ちょっと出版年が古いので、最近のCDは出ていないのとCD番号とかも変っていますので、その点注意してくださいね。まずは立ち読みをお薦めしますけど・・・

credenza | URL | 2010.01.08 01:51

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