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モスクワでトリルを考える

2010.01.09 22:18  レッスンの周辺

 さて、昨年最後のレッスンで引っかかってしまったトリル。これまでも何回か出てきており、その都度上手くは弾けないものの、何となく弾いていたのですが、前回のレッスンではまったくといっていいほど出来ませんでした。

 その理由をいろいろ考えてみると、まず挙げられるのはレッスンで師匠に弓使いを直されたこと。

 バッハのニ長調のガヴォット、最初に出てくるトリルはD線のファにかけます。バッハの頃のトリルは上からかけるので、ファの音にかけるとするとソファソファ・・・とかけることになります。
Gavotte trill1

 で、このパッセージ、トリルの直前の音がソなのです。ですからそのソの音をアップで弾いて弓を返してソファソファと弾くことになるのわけです。こういったパターンのトリル、実は初めてです。

 ということでトリルの直前の音で3の指でソを押さえているわけですから、師匠の指摘通り、次のトリルをかける時にはそのまま指を上げずに弓を返してトリルの最初の音であるソを弾けばよい、ということになります。

 が、これができません。いえ、頭でわかっていても弾けないのです。別の記事で書いたとおり、レッスン時間のほぼ1/3をこのトリルの練習にかけましたが上手くスムーズにかかりません。やることが単純なだけに出来ないと余計に落ち込みます。

 ではなぜ出来ないのか。この理由をレッスンの翌日から出張で出かけたモスクワ行きのアエロフロートのなかで考えました。もちろん、10時間近く何もすることがないので指(3の指)を動かす練習も時々やっていましたが。

 そもそもトリルをかけるときに、指に力が入ってしまいます。これ、高速で指を動かすために指が緊張するわけです。ですから、このパッセージを弾く際にもトリルを意識した段階でファをとる2とソの3の指に力が入ってしまいます。

 もともとやっていたように、トリル直前のソを弾いてから改めて2の指をファに置きなおし、そしてソの音をトリルで引き始めることにすれば、多少指に力が入っていても、何とかなるものです。まあ、とはいっても力が入りすぎて、きれいにかからず弦から指がはなれないままぶるぶる震えるような感じになることも多いのですが。

 ところが師匠の指摘にしたがってトリルのかけ方を変更しようにも、3の指には力が入ってしまっていますので、指が即座に上がらないのです。つまりトリルの始まる最初の音、ソは前の音と同じなので3の指は押さえたままです。その状態で指に力だけ加わるわけですから次のファで指を上げるのはいつも以上に困難になります。これがレッスンでトリルがかからなかった最大の理由です。

 当たり前といえば当たり前ですが、レッスンで緊張と上手くいかないことからくる焦りから、こういうことにもなかなか気が付かないものです。

 では、これが原因だとすれば、どのようにすればいいのか。

 早い話、「トリルをかけよう」と思うと指に力が入るのであれば、「トリルをかけるのをやめる」というのが答えです。具体的には、「トリルをかけない」のですから、この最初のソの音は普通に弓を返して弾き、次のファからトリルとみなして弾く、ということになります。

 つまり、ラシソー ソ と弾いてから、ファソファと間髪をいれず続けて弾く。ファソファソの部分も最初のうちは16分音符で刻んでいき、だんだんトリルのように弾いていくき、最終的には全体としてソファソファとトリルがかかることになります。

 これで実態的には楽譜と同じになりますが、要は気持ちの問題なのです。「ソからトリルを弾かなきゃ」と思うと指に力が入ります。でも「トリルはファからでいいや」と思うと最初のソの音を弾くのは簡単です。

 実際にまず、ラシソー ソ、と何回か弾き、次にラシソー ソ ファ、さらにラシソー ソ ファソ・・・と一音づつ増やしてやっていくと以前に較べてずっとスムーズに弾けるようになりました。何より指にさほど力が入りませんから指を動かすのもぐっと楽です。
gavotte trill2

 あとは徐々にスピードを上げて、全体としてまとまって響くようになるまで練習です。レッスンで費やした20分ほどやってみるとかなり改善したことが判ります。

 この曲、同じようなパターンのトリルがもう一ヶ所出てくる上に、普通のトリルも3の指、4の指と何回か出てきます。最初のトリルでこけてしまうと、その次もだんだんダメになってしまいます。それを回避するためにはなるべくこけないように弾きやすいように解釈して弾くことにつきると思います。
gavotte trill3

 大人になってからはじめたヴァイオリン。体が硬いとかいろんな理由で指が動かないことも多く、そのたびに壁にぶつかります。でも多分に気持ちの問題であることも多く、今回のトリルでは散々苦労しましたが、出来るところまで分解して弾くこと、出来るスピードでゆっくり弾くこと、がどれだけ大事かよく判りました。

 あまりにも出来なかったのでレッスン終了後師匠に泣きを入れた際に、しばらくして返ってきたメール。少し変えてこっそり引用します。

・・・『指が硬い』、というのはそうかもしれませんが、これまでもっと難しいことも弾けるようになっているので、体の硬さは関係ないと思います。・・・また、『速く弾けない』、というのなら体が硬いせいかも知れません。でも、このトリル、ゆっくりやっても弾けないということは、別に原因があるはずです。・・・あえて言えば硬いのは指ではなくって頭ではないでしょうか。大人の人は先入観が強いので、いろいろ指摘されてもまったく弾けなくなることがままあります。あまり気にせず、正しい練習方法を繰り返していけば必ず弾けるようになります。・・・

 メールをいただいたときには上の解決法を考え付いていたのですが、「いい師匠についたな」、としみじみ思いました。

 あ、でもこのブログ、ばれたら困りますけど(笑)。
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タグ : 鈴木第3巻 ガヴォットニ長調 トリル

テーマ : バイオリン - ジャンル : 音楽

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